実際のところ、電車でモバイルバッテリーを発火させたら賠償金を払い切れるのか

今日もモバイルバッテリーを発火させて山手線を止めてしまった事故がありましたね。山手線のみならず、近郊線も止めたようですね。また、隣の席に座っていた人に火傷を負わせたとか。これはもし損害賠償を請求されるとすれば結構な金額になりそうです。JRが損害賠償請求に踏み切った場合、モバイルバッテリーのメーカーが著名な企業であれば損害を一定割合で負担してくれる可能性はあるでしょうが、それでも過去事例からすると1千万円に迫る請求はされそうです。

そんな時に備えて、私は「個人賠償特約」に加入しています。損保ジャパンの医療保険に付帯できるものですが、保険会社によって火災保険に付帯できたり、自動車保険に付帯できたり、いろいろあると思います。私の場合、月額80円の保険料で、同居家族および別居の子が「やらかした」ことを最高1億円まで保障してくれます。

 

保障される金額に対して保険料が異様に安いと感じられますが、これは「実際に請求される金額が低い」「発生確率が低い」ことを意味します。つまり、滅多に発生しないけど、発生したら人生にそれなりにダメージを負うタイプのトラブルに備えるもので、これこそ保険に入る意味があるものです。

ただ、パンフレットを見て気がついてしまったのですが、職務、業務に起因する賠償責任は保障されないんですよね。つまり、出張中に個人のスマホの充電に使っていたモバイルバッテリーが電車や飛行機の中で発火した場合、保障外になる可能性が大ということですよね。職務中の賠償責任に備える保険としては会社側が加入する「使用者責任保険」がありますが、これはあくまで従業員本人が被った被害を保証するためのもので、従業員の私物のモバイルバッテリーの発火の件までは保障しない、って建て付けなんですよね。いやー参ったな。これいろいろ考えてみましたが解がないですね。

せいぜいできることは、補償の交渉相手にならない「無名のメーカー」(私の中ではAnkerが使っていい最低ラインで、belkinあたりでも法的な問題になると交渉可能か疑問だと思っています)のモバイルバッテリーは出張に持って行かない、使用中の発熱や変形を気にかける、くらいしか対応策ないですね。もし膨張程度で発火に間に合えば、火災を防止する袋(以下のリンクのようなもの)に放り込むことで被害を最小限に食い止められるとと思いますが。

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