【AD】SPUNDPEATS Air 5 Pro＋

毎年夏にレビュー依頼されるのが私にとっての SOUNDPEATS でしたが、前回のレビューから2ヶ月しか経ってないのに、新製品が送られてきました。その名は Air 5 Pro+。2ヶ月前にレビューした Air 5 Pro の進化版です。

今回のモデルはブラックのみ。箱のデザインは高級感が増しています。以前は付属品が下段のトレイに入っていましたが、今回は上蓋側にまとめられていて、開封時の印象もスマートに。

例のパンダ風キャラクターも健在。名前が判明しました。「ピーツくん」だそうです。うん、まったくひねりがありません。でもジワジワくるやつです。

内容物はこれまで通り、USB-Cケーブルとサイズ違いのイヤーチップ。ケースのUSB-C端子の位置も変わりませんが、残念ながら今回もワイヤレス充電には非対応です。

ちなみに今回も私はイヤピースがSサイズがぴったり。身長184cmの私でSサイズでぴったりと言う事は、日本市場向けにはSSサイズを同梱したほうが良いのではないでしょうか。

ケース表面側。USB-C端子に縁取りがされていて、暗闇でも分かりやすい感じ。

ケース裏面です。

蓋を開けたところ。

Air 5 Pro+ の最大のトピックは、なんといっても 「ハイブリッドドライバー構成」。
10mm ダイナミックドライバーに加えて、xMEMS ドライバー＋専用アンプを搭載。さらに、低域強化のためにデュアル銅線を使用した高精度複合振動板（PU＋PEEK）を採用しています。

つまり、これまでの「1基のダイナミックドライバーで全帯域を鳴らす」設計から、「低音と高音をそれぞれ専用ドライバーで鳴らす」２ウェイ構成になったわけです。

筐体もそれに伴ってやや大きくなり、耳に装着すると存在感があります。

操作アプリは従来通り「PeatsAudio」。12種類の優秀なプリセットサウンドが用意されており、たいていのユーザーはこの中から好みの音質を選べるはずです。

一方で、アダプティブイコライザー機能は引き続き微妙。キャリブレーション後に音量がMAXになる不具合があるので、早急に改善してほしいところです。爆音で音楽が流れ出して耳が壊れるかと思いました。プリセットサウンドが優秀なので、使う必要はありません。

腰を据えて試聴してみます。

今回、MEMSドライバーの音というのを初めて聞きました。「シリコンウェハーの上に形成される半導体から音を出す」と聞くと神経質かつ硬い音を想像してしまっていましたが、実際は全く逆で、すごく柔らかい高音であることに驚きました。

調べてみると、シリコンウェハーの上に形成するため、性能を安定させやすいと言うメリットもあると聞きました。すなわち製品の当たり外れが少ないということです。

一方、低音は10mmドライバーらしくしっかり量感があり、いわゆる「ゆったり鳴る」タイプ。ソニーの ULT WEAR あたりを思わせる、深く沈む重低音が楽しめます。いまや10mmはどちらかといえば大型の部類ですよね。

結果として、Air 5 Pro+ は低域の迫力と高域の透明感が共存するバランス型のサウンドに仕上がっています。

なおコーデックは、LDAC・aptX Lossless・LE Audioに対応し、卒がありません。

ノイズキャンセリング性能も飛躍的に進化しました。
最大 55dB 低減のブランド最高峰ANCを搭載し、AIによるアダプティブ制御で自動的に最適化。外音取り込みモードや会話強調モードも自在に切り替えられます…とのことですが、「ブランド最高峰ANC」ということは、真の最高峰は他社にあるということです。正直です。でも最高にまぁまぁ近い、というのは事実です。

総じて、Air 5 Pro+ は SOUNDPEATS のラインナップの中でも明確に「上位」を感じさせる完成度でした。Air 5 Pro の音質・ANCをさらにもう一段引き上げた印象です。

絶対的な高音質は確かに他社にありますが、お値段もその分高いです。1.5万円クラスでこの音が出せるというのはなかなかの戦闘力だと感じました。

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