VA液晶(TH-65MX950)でIPS液晶(TH-47AS800)の映像を目指して設定を追い込む

壊れたテレビに対して玉突きで買ったのがPanasonicのVA液晶のテレビ。もうIPS液晶が55inchしかラインナップになくて、今思えばここまで画質追い込みに苦労するなら55inchでもIPSにしておけば良かったかな…と若干後悔しているのですが、まぁ妻と娘は満足しているようなので不満は飲み込みます。(息子はテレビを見ません。)

最初にVA液晶の絵を見たときには

・明るい箇所が緑に転ぶ(白はきちんと出るが、明るい中間階調が緑に転ぶ)
・深緑が出ない
・明るいところが白浮きして眠い

という感じで、こりゃあサービスモードに入らないとダメかなぁ…と思っていたのですが、設定項目を見ると映像モードによってはけっこう細かい調整項目があることを発見。それを駆使して色を追い込んでみました。環境光線条件を変えてのべ3時間くらい格闘した結果が、以下です:

 

まずこっち↑がフルHDのIPS液晶。機種はTH-47AS800になります。

 

そしてこっちが↑4KのVA液晶。機種はTH-65MX950になります。この絵柄だとけっこう追い込んでいるように見えます。写真では表現し切れていないのですが、IPS液晶の赤や青のベルベット感や黄色のコクはVA液晶では表現し切れていません。しかしここまで追い込むのにかなりパラメータをグチャグチャに弄っているのですが、それは後ほど公開。

 

↑がフルHDのIPS液晶

 

↑が4KのVA液晶

ここはどうしても追い込めなかったところで、明るい箇所が緑に転びやすいVA液晶のクセがもろに出ています。もっとも、パソコンでこのコンテンツを見るとVA液晶の方に近い見え方なので、うちのIPS液晶の調整がちょっと暖色に振りすぎということもあろうかと思います。

ここまで追い込むのに弄ったパラメータを公開します。

まず基本モードは「キャリブレーション」を選択。色温度は「高2」を選びます。

 

環境光センサーは明るさはオンにしますが、色温度連動は何をやっているか分からなくなってしまうためオフにします。

映像の詳細設定に入ります。取説によるとダイナミックレンジリマスターはオフが原画に忠実とのこと。

 

ホワイトバランスはG-16、B-10、Gカットオフ-2です。

 

カラーマネジメントはご覧の通り。ここが一番グチャグチャな部分ですが、これだけ弄っても大きくは破綻しません。ユーザーに開放する範囲はかなり狭めに作っているようです。

 

入力レベルは特に弄らず。

 

CMYの再度、色相、明度もこんな感じで両極端。

 

そして一番のキモ、ガンマは2.6です。ここが一番のキモだと気がつくまでに時間がかかりました…。ガンマだけは2.2だろう…という先入観があり、その状態で戦っていたのですが、2.6にしたところ目指す絵にグッと近づいたという…。

まぁこれでも不満はありますし、使っているうちにバックライトの白色LEDも色転びしてくるでしょうから未来永劫この色はキープできませんが、とりあえず「やるだけはやった感」はあるのでこれで使おうと思います。

↑55インチで良いならこのTH-55LX950(2022年モデル)が絶対オススメ。旧型ですがおそらくパナソニックのIPS液晶の最終モデルです。ヤマダ電機の店員も画質に拘る人にはこれを勧めていると言っていました。

 

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