そもそも手ブレを防止するためには「1/(焦点距離)」以上のシャッター速度を、ということ自体の根拠が科学的な説明がつかず、まぁ「目安として覚えやすい」という観点で決められた指標なのかなと解釈している。手ブレと切っても切れない関係にある「良像率」だって、どこまで許すかは個人の主観が入るはず。
メーカーが手ブレに関してよく使っている「シャッター速度4段分」という言い回しは、よく考えられていると思う。「4段分」という言い方ならあくまで相対値なので、個人の主観を排除して性能を比較することが可能だからだ。
デジタルになって確かに稼働部が少なくなったせいでカメラ自身が振動するケースは減ってはいるが、その反面、誰でも等倍ピクセルで容易に鑑賞可能になってしまったり、鑑賞の標準サイズがL版プリントではなく「20インチのPCディスプレイ」や「42インチのハイビジョンテレビ」が基本になりつつあることを考えると、手ブレ防止の指標は見直されてもいいのではないかなとは思う。
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