EOS 5D Mark IIの新ファームウエア(1.1.0)が公開された。
予告されていたマニュアル露出動画対応以外にも、重要な変更が含まれている。以下、キヤノンから公開された変更箇所である。
1.動画撮影における“マニュアル露出の設定”を可能とする機能を盛り込みました。
2.画像の再生時やメニュー画面の表示時に、カメラの“絞り込みボタン”の機能を受け付けないようにしました。
3.メニュー機能のレンズの“周辺光量補正”を“する”にセットし撮影した画像で、周辺光量が正常に補正されないことがある現象を修正しました。
4.C.Fn II-3 (高輝度側・階調優先)を設定時の、オートライティングオプティマイザ機能のアルゴリズムを修正しました。
5.メニュー画面に表示される以下の言語の誤表示を修正しました。
アラビア語/ルーマニア語/スペイン語/ウクライナ語6.別売アクセサリーのバッテリーグリップ BG-E6 を使用した場合に、カメラの“バッテリー情報”の表示内容を変更しました。
上記の中でも私は特に2~4番が重要だと思っている。
まず2番。該当する操作をすると、液晶が黒画面になりフリーズしたように見えたり(実際はシャッター半押しで復帰する)、外部ストロボ接続時にはプリ発光してしまうなどの、合理性のない動作をするとユーザー間で指摘されていたものだ。
次に3番。「ことがある」とのことなので、どのレンズでどういったタイミングで補正されないことがあるのか不明だが、試写したてみた。レンズはEF24-105mmF4Lで、画角は24mmである。
Ver.1.1.0(新ファーム)
…上記の2枚は同一露出なのだが、なんか描写が全然違う。新ファームの方が明らかに暗さのムラがない。平坦というか、のっぺりと言うか。後述のALOの動作も関係しているかも知れない。
そして4番。「高輝度側・階調優先を設定」したときに、「オートライティングオプティマイザ(ALO)」がほぼ無効化することは、デジカメWatchのレポートで指摘されていた。試写してみたところ、「高輝度側・階調優先を設定」した状態で「ALO」を使った場合でも、ALOが有効に働いていることが確認できた。以下ALO=「強」設定で撮影:
Ver.1.1.0(新ファーム)
新ファームの方がカメラの黒が少し明るく描写されている。新ファームの方がPhotoshopで輝度分布を確認してみても、新ファームの方が僅かに明るい方にシフトしていた。但し明るさのシフトは輝度の飽和点が増えないギリギリのところまでだったので、チューニングを追い込んだのかも知れない。
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