iMac (Late 2012)

iPad miniより、こっちの方が気になる…

そんな声を今日は多く目にした気がしますが、かくいう私も同じ気持ちを持つ一人。iPad miniがある程度予測が付いたのに対して(非Rerinaというのは予想外だったけど)、iMacは以前より「薄くなる」とは聞いていたものの、まさかここまでとは。

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最近のiMacはCPUに3GHz越えのCore i7を積める割にはストレージがパフォーマンスのネックになっていて、とはいえ今までBTOで選べた「SSD + HDD」という構成も2ドライブになってしまうためスマートではありませんでした。解って使うユーザーは2ドライブ構成の方が明示的であり使いやすいでしょうが、おそらくMac OS Xの目指す姿とはチョット違う。つまり、iMacのSSD周りで改良するとなればWindowsで言うところの「Ready Booost」的な、今で言う「ISRT(Intel Smart Response Technology)」のような、SSD+HDDで1ドライブに見えるようなハイブリッド型で来るだろうと思っていましたが、今回Appleが発表した「Fusion Drive」はまさにその通りで、Apple版 ISRT とでも言うべきものです。ただ予想外だったのは、それが標準装備ではなかったこと。あくまでBTOオプションなんですね。MacBook AirやMBP Retinaで大胆にSSD化を進めてきたのでそろそろデスクトップもと思ってはいましたが、しかしデスクトップは「母艦」としての役割もあるのでテラバイト級のストレージが必要なので、全機種最低でも1TBのFusion Driveを乗せてくるだろうと思っていたので、標準で普通のHDDというのはやや肩すかしでした。

筐体はエッジこそ極薄ですが、3TBドライブが搭載可能であることから、筐体中央付近には3.5インチHDDが収まる厚さが確保されているものと思われます。また重量も10kg近くあり、薄さの割には意外と重いですね。今まで通りエッジと脚を持って運ぶと、エッジの方の手が食い込んで痛いかもしれませんね。

ディスプレイはiPhone 4S, iPhone 5、デジカメなどでおなじみの、光学弾性体を挟み込んだタイプになっています。これをiMac筐体に入れた場合にどうやってHDD交換などをするのか非常に興味がありますが、光学弾性体を挟んでしまうとそこの箇所は分解不可なので、おそらく今まで通り保護ガラスがマグネットで筐体に取り付けられていて、その保護ガラスにもうパネルモジュールが張り付いてしまってるのだと思います。

画質はIPSパネルと言うことで期待したいところですが、どういった画面でも同じサイズなら薄い方が画質が悪い傾向があるので、その点は心配です。どちらかというとLEDエッジライトモジュールの品質の方が支配的かもしれませんね。

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薄くなって心配なのは内蔵スピーカーの音質ですが、iPhoneでも今まで見たことがないようなドライバモジュールで意外な音を出してきたので、従来の常識を越える音が出るかもしれません。あまり悲観はしていません。

ポートは案の定、FireWire800は削除されました。まぁThunderboltとの変換ケーブルが安価に提供されているので、実質的には不要でしょう。しかし背面に回ったSDカードスロットはいただけません。厚さ5mmのアルミ筐体ではSDカードスロットを設けられない、というのは解りますが、Mac miniじゃあるまいし、どう使うつもりで後ろに持って行ったのか理解に苦しみます。DVDドライブは廃止されたので、事実上その分の値上げですね。DVDに未練はありませんが、メインマシンにDVDがないのは現時点ではまだ困ることも多いでしょう。

価格はベースモデルしか発表になっていないようですが、BTO価格を予想してみます。MMP RetinaのBTO価格を参考にすると、AppleのSSDは256MBごとに44,000円かかるようです。今回のiMacには最大768MBのSSDがFusuon Driveではなく純粋なSSDとして積めるようなので、そのときのBTO価格は122,000円くらいかかるでしょうねぇ(標準搭載の1TB HDDとの差額)。まぁそのモデルは現実的ではないにしても、現実路線フルスイング(27inch, Core i7, Fusion Drive 3TB + メモリ32GB)時の価格を予想してみると、

27インチ: 3.2GHz:168,800円
Core i7 3.4GHz;16,800円(差額予想)
Fusion Drive 3TB:22,000円(SSD分)+20,000円(3TB HDD分)=42,000円(予想)
メモリ +24GB(合計32GB):46,400円(予想)
合計 274,000円

という感じでしょうか。
フルスイングをするための、おそらくDDR3-1600になるであろうメモリの8GBモジュールが結構いい値段してしまうと予想。ここはミニマムオーダーにして、自分で別途調達すべきでしょうね。

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あと梱包箱が台形なのが面白いですね。まさか互い違いにして輸送容量を削減しようというわけではないでしょうが、どんなメリットがあるのでしょうか。いわゆる天地無用をカタチで表している…わけではないですよね?

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