あんまり予備知識もなく買ってみたんですが、甘かったです。
カラーペン3色と鉛筆、原稿やスクリーントーン、トレーシングペーパーが付属します。
テキスト本らしきものの表紙を見ると、付録セットで初音ミクが描けるように見えます。
ところが、手順をまねてみても、圧倒的に色が足りません。当たり前といえば当たり前ですが、付属の3色ではどうしようもありません。
そして極めつけは、スカートをぱぱっと塗って…消しゴムで消す…?
えっ、消せるペンを使うの…?
という疑問は、右の「POINT」欄で納得します。
「デジタル作画」(=コンピュータソフトで描く)かよ!
えっ、付属のペンで描いてる人はどうすれば…
デジタル作画を例に出されても、「初音ミクが描けちゃう」のとはちょっと違うのでは…
なんかこう、すごく放り出された感があります。
別の作例でも、これも…付属ペンではどうしようもないですね。描けません。
結局、付属ペンでどこまでできるのか…という見本はどこにも見あたりません。
次はカラースクリーントーンを試してみます。これは3色のスクリーントーンを重ねることで、フルカラーを出せるという仕組みのものです。印刷と同じ原理ですね。
すごい!こういう色が出せるのか!と、早速試してみると…
実際できたのは、こうです。うーん、何か違う…ベースがトレーシングペーパーなのでこうなるのは当然ですけど…これ、擦って転写とかするんでしょうか。裏がシール状になっていたので、そのまま貼る物かと…(後で調べましたが、どうも擦って転写させるのが正解みたい?)
えーでも、こういう細かいところにやろうとすると、デザインカッターが要りますよね。小学生とかにできるものなのだろうか…。
ここも。素人には無理っぽい感じ。
結局この付録というのは、ある程度まんが描きをかじった人向けで、少なくともスクリーントーンの貼りかたすら知らないユーザー向けではないということです。付録のペンだけでできることも少なく、完結したセットではなく、いま何らかの(一通りの)まんが描きセットを持っていて、それに彩りを添えるためのセット、と言えるでしょう。
私はこれ単体で、何らかのお絵かきの完結した体験ができるのかと思い込んでいたので、面食らいました。
と言うわけで、何ができるわけでもなく、こうなってしまうのにさほど時間はかかりませんでした。事前に調べもせずに流行に乗ってしまうとどうなるか、という見本ですね。
コメント
はじめまして。
私も色を塗るだけで完成できるものと思い込んでいたので、同じ気持ちになりました。
がっかり、ショック。全然色が足りません。
でも、色の三原色のスクリーントーンは重ねる順番が違うようです。青⇒黄⇒赤の順に重ねると見本のように鮮やかに発色しました。
時間差コメントですみません。
いえいえ、重ねる順番が作品ごとに異なるというのを今更のように気がつきました!その後2年経ちましたがムスメは漫画家のタマゴにならなかったです(笑