iPhotoの写真を家族アカウントで共有する方法2015

ここ一年でツマがiPhoneを使い出し、ムスメもiPod touchを使うようになったので、ツマ、ムスメのそれぞれのApple IDを運用している。我が家のメインのiMacにはツマ、ムスメの環境を構築し、それぞれにApple IDをセットしているのだが、ちょっと使いにくいところが出てきた。iPhotoを使った写真共有の件だ。

iPhotoのライブラリをすべてのユーザーからアクセス可能な場所に置いて使いまわすという方法は昔は裏技だったが今や公式となった。我が家も1万枚以上ある家族写真をその方法で運用しているのだが、同時に1ユーザーからしかアクセスできない(誰かがiPhotoを起動していると他のユーザーは開けない)という不便もさることながら、各ユーザーがiPhotoを起動するとiPhotoライブラリに内包されているフォトストリームのキャッシュがApple IDごとにクリアされてしまうようで、一から同期しなおしになるのが非常に煩雑である。私の環境だとフォトストリームに常に最新1,000枚の写真が入っているので、最新の1枚にアクセスするのに同期が完了するまで待つほかなく、数十分かかってしまう。

対処法としては「iPhotoでフォトストリームを扱うのをやめる(フォトストリームにはApertureなどからアクセスする)」という手も考えられるが、Appleがデザインする未来はおそらくそうじゃないんだろうと思い色々調べた結果、今後はiPhotoのライブラリを共有せず各々ユーザーごとにライブラリを作成し、家族写真はiPhotoから「共有フォトストリーム」で共有するのがいいんじゃないかという結論に達した。

iphotopreficloud

1万枚以上の写真がiCloud(5GB)で共有できるのか?という疑問はあろうかと思うが、実は共有フォトストリームはiCloudの容量を消費せず、上限枚数も意外と多い。我が家のように「年間500~2,000枚程度」の扱い枚数であれば、年度ごとに共有フォトストリームを分けることで枚数制限に引っかからず運用できそうだ。Appleは「想定外の使用や過度な使用を防ぐため、1 時間、1 日、または 1 カ月単位で制限されています」と言うが、私の使い方ではまだまだ想定外でも過度でもないらしい。良かった。

Apple Support: 「iCloud の写真共有の制限」

試しに500枚×3年分、合計1,500枚程度を各年度ごとにフォトストリームを分けて共有してみたが、今のところ何の不具合もなく私のiPhone、ツマのiPhone、ムスメのiPod touchからアクセスできている。欠点は各写真を初めて拡大表示する際に高解像度版をiCloudから落としてくるので、パケット通信量を消費することと、数秒待たされること、ネットワーク通信ができない環境下では拡大表示してもぼけた表示になることである。このまま行けばこの調子で1万枚以上の写真が共有できそうなのだが、なぜこれがiCloudの消費容量にカウントされないのかは謎である。何か落とし穴があるような気もするが、今のところ共有フォトストリームには「1ヶ月で消える」などという制限も課せられていないようだ。

今後MacOS X側もiPhotoではなくiPhoneなどと同じような「写真」アプリが提供されるという噂があり、その際にもしかすると新しいパラダイムが提示されるのかもしれないが、たぶん、家族写真は共有フォトストリームに置いておけ、というのがアップルが考えた彼らのデザインなんじゃないかと解釈している。

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順調に見えていた共有フォトストリームだが、現在8年分、約6,000枚まで共有したあたりだが、共有がいっこうに進展しなくなってしまった。iPhotoの共有オプションをオフ/オンすれば少し進む場合もあるが、いかんせん6,000枚もあると、共有オフはともかくオンは同期し直しになるので数時間かかってしまう。

現在アップルのサポートに連絡を取り、サポートからの提案を試行中である。解決に至ったらまた記事を書く。

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