EOS M3レビュー:EF-M 22mm f/2 が凄い

EOS M3のキットレンズにもなっているEF-M 22mm f/2 STMがちょっと凄いレンズだったので思わずエントリ。

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ぱっと見た感じフルサイズEOS用のEF 40mm f/2.8 STMと似ているので兄弟なのかな?とずっと思っていたが、どうやらよくよく調べてみるとEF 40mm f/2.8が4群6枚なのに対して EF-M 22mm f/2 は6群7枚。最大撮影倍率はEF 40mm f/2.8の0.18倍に対してEF-M 22mm f/2 は0.21倍。(あれ?でもEF-Mレンズの場合の最大倍率表示ってフルサイズ換算なのかな?)

キットレンズになっているのは、きっとEF 50mm f/1.8のような単焦点入門用としての意味合いなんだろう、という認識だったが、何枚か撮ってみて考えを改めた。EF-M 22mm f/2、これスゴイです。

以下、撮影サンプルはすべてJPEG撮影、無加工のまま掲載。


EOS M3 + EF-M 22mm f/2

入院中の父の見舞いにつくばの病院に行った。空を見上げながら、おそらく二度と生きて自宅に戻ることはないであろう父の気持ちをおもんばかる。

病院食を受け付けない父のためにジャンキーな食品を少量持って行ってあげているのだが(主治医からは何を食べても良いと言われている)、ベッドに伏している父に近づいたら異様な匂いがした。うわ、ついにこんな匂いが出るようになってしまったかとおののいたが、枕元に開封したスルメイカのパッケージがあった。紛らわしいことすんな。

父にはヒゲを剃って欲しいと言われたので、電動ベッドを起こした状態でシェービングフォームを父の顔に塗って良く切れないカミソリでヒゲを剃ってあげた。なかなか難しい作業だった。ベッドの上では顔を洗えないので、お湯で温めたタオルで仕上げた。まるで昔ながらの散髪屋に行ったような感覚だっただろう。父の顔に触れた記憶など残ってないのだが、肉体派の筈だった父の頬は思いのほかプニプニで、まるで8歳のムスコの頬を触っているようだった。人間最期は子供に還ると言うけど、こんなところまで還らなくたっていいじゃないか…。


EOS M3 + EF-M 22mm f/2

ソニーのミラーレスのような積極的な画像処理での歪み補正は行っていないが、これだけ端正に写るのは立派。


EOS M3 + EF-M 22mm f/2

家族で見舞いに行くときは、昼食をつくばで外食するのが定例になっている。今日は「たやま」のとんかつを食べた。子供が頼んだカツ煮はきっと薄味指向の関西人が見たら仰天するくらい真っ黒で味が濃い。ツマが頼んだレディースセットに付いてきた大根の煮物はまるで私が母から教わった大根の煮物そのもの。私も実家はつくばから比較的近くだが、「たやま」の味付けはまさに北関東風そのものだ。エビフライに添えられていたタルタルソースや生姜風味の白菜の漬け物は自家製っぽい素直な味がした。なんだか自宅で食事をしているような錯覚を覚え、家族で「美味しいね」を連呼した。写真は私が注文した梅ザーサイとチーズのチキンロール。

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コメント

  1. 丁稚 より:

    お父様のヒゲを剃って差し上げるなんて、なんて優しい息子さんでしょうか。
    私は最期の最期までそんなことしてやれない薄情な息子でした。

    ご家族の皆さんも身体的にも精神的にもキツい時期、お察し申し上げます。
    優しい息子のぬくもりやお孫さんの声、きっととても喜んでおられると思います。

  2. Kumadigital より:

    翌週は母が剃ってあげていたのですが、その手際の良さには男の私が舌を巻きました。夫婦関係にはかなわない…(笑

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