しまむらの浴衣「業界では当たり前の事をアピールポイント」にする気づきは尊いけど、たぶん「しまむら」はそんなつもりじゃない

ツイッターに書く程度のネタですが、130字に収まらなかったのでブログで…。

しまむらの“洗濯機で洗える”浴衣、業界では当たり前の事をアピールポイントにしたのがエライ!

という話題があります。
「業界では当たり前の事をアピールポイントにする」という気づきは素晴らしいと思いますが、個人的にはしまむらはそういったことを意図せずやっていたとは思えません。

ぐり子さん
ぐり子さん @gurico15 ※写真の着物はしまむらとは関係ありません

というのも、現代では浴衣は夏向けの着物と同じようなポジションにあり、洗えるものと洗えないものの判断は素人には難しいからです。何も考えないで洗ってしまうと、

・染めが色落ちして被害甚大だったり
・絹が使われていてゴワゴワになったり
・縫い目を隠している「きせ」が復活できなくなってしまったり

ということが起きます。昔のように古くなった着物を切っておしめ(オムツ)代わりに使っていたような時代とはワケが違います。

あと帯ですね。帯の洗える洗えないの判断の難しさは浴衣本体の比ではありません。洗ってダメージを受けるか否か、それは許容範囲なのか、これは作った人(=メーカー)にしか解らないと言ってもいいでしょう。もしかするとしまむらの浴衣も、さすがに背中の「結び帯」までは洗えないのかも知れませんが。

メーカーが「洗える」と言ってくれるのは、浴衣では大きな安心材料です。
そういう意味ではしまむらが「洗える浴衣」をアピールするのは、いわゆる紳士服屋が「洗えるスーツ」をアピールする程度のものであり、「当たり前のことをアピールする高等テクニックを使った」とは思えないのです。

もしかするとお友達のきものの店 かやぎやさんが詳しく解説してくれるかも知れません(無茶振り

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