山小屋にチェックインした際に、翌日の計画を尋ねられました。山頂でご来光を目指すなら、1:00AMに起こしてくれるのだそうです。いや、自分はここでご来光を見てその後登頂したいですと告げると、それでは4:10頃に起こしますねと言われました。
…まぁその後山小屋のの情報管理ミスで1:00AMに起こされたんですけどね!(ぉ
もっとも、そんなに熟睡できていたわけではないので、起こしに来たスタッフに「ワタシハサンチョウゴライコウデハナイデス…」「は?」「サンチョウご来光ではないデス!」「聞こえないんですが」「山頂ご来光組ではないです!」と告げ二度寝。
とはいえ周りはほとんど山頂ご来光組のようで、ワサワサと起き始め、9割くらいの人は1:00に起きて出掛けていったでしょうか。
4:10にもう一度スタッフが起こしに来たので改めて起床。荷物をまとめてロビーに降ります。左足の様子は…ジンジンします。でも、痛みの総量は昨日の9割くらいにはなっている感じ。熟睡できなかったとはいえ、全身的にはだいぶ体力が回復しています。高山病の頭痛、めまいなどの症状も出ていません。ツマの方は予めタイレノールを投入していたようで高山病の頭痛が起きているかどうか判断付かず(;´Д`)それでいいのかツマよ。
だいたい、昨日のケガをしてからここまでの距離よりは、ここから山頂までの距離の方が近いし、まぁ行けるだろうと、山頂を目指す腹を括りました。
ロビーで昨晩支給された冷たいけど味わいのある朝食を頬張っていると、山小屋スタッフから拡声器で「ご来光です!」のアナウンス。
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雲海の向こうの日の出。飛行機の窓越しでは何度も見たことがありますが、ガラス越しではなく見る風景は感慨深いものがあります。
持参したリポビタンDを一気飲みして、山頂を目指します。
ここから先は頂上までラストスパートで余裕がなく、写真がありません(ぉ
ただ、本当に頂上までもうすぐの赤茶けた土の上に、ところどころグッタリと座り込んだり、横たわったりする人がちらほらいました。高山病なのでしょう。年齢、性別、国籍関係なしです。幸い私もツマには何の症状も出ませんでした。先人の教えに従って、五合目と本八合目で時間を取って高地順応をしたのが効いてたのかも知れません。
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山頂に着きました!3,720m!
本八合目からは通常90分で着くことになっていますが、120分かかりました。
この写真はツマ撮影。私だったらあと1歩左に寄って撮るのに…というのは帰宅後の今だから言えること。このときは写真を撮る元気はもうありません。
でもこの雲の上にいる感覚は…これは山頂に(働きながら)住んでしまう人がいるのも分かる気がします。
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通りすがりの人に撮って貰いました。
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本当の山頂(3,776m)を経由するお鉢巡りはするつもりはありませんでしたが、山頂に行ったら、これは見たかったです。山頂火口。飛行機の窓越しでしか見たことありませんでしたが、これもダイナミック。
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山頂ではツマが御朱印帳もらったり、記念品買ったり、ご褒美のコーラ飲んだりと1時間ほど過ごして、下山に入ります。ただいま時刻8:20…計画より10分早いので、12:45に5合目に到着すれば計画通りです。吉田ルート下山道は上りのルートと異なりブルドーザー用道路でもあるので、ところどころこうしてキャタピラの跡があります。
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少し離れたところに登山道が見えます。中央に豆粒のような人が見るのが見えますでしょうか? 昨日左足をケガしたのはおそらくこの人がいるあたりです。
下りは単調な下山、そしてやたらと砂塵まみれになるのでRX100M3は出せません。高度を確認したiPhoneはジャリジャリになっていました。腕の肘の内側のシワにも砂塵が食い込んでスジになるくらいホコリっぽいです。
前を歩く人次第で舞い上がる砂塵の量が全然変わってくるのですが、なんかやたらとホコリ立てて歩く人っているんですよね。外人とかウエーイ族に多い気がしますが。そういう人に追いつかれた場合はちょっと小休止してやり過ごします。
マスクはもちろんしていましたが、サングラスが併用できないのは困りものでした。マスクから吐いた息でサングラスが曇ってしまうのです。結局、サングラスは使用を諦めました。マスクの方が重要だと思ったので。
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12:50、五合目に帰ってきました!帰りは所要4時間半。平均よりは遅いですが計画通りでした。六合目から五合目に行くルートがなだらかに上り坂になるので、意外とキツかったですね…。
山頂をこうして振り返って、あそこから降りてきたんだなぁ…というのは、不思議な気がします。
観光地と化している五合目の売店で買った「こけももソフトクリーム」の美味しいこと美味しいこと…。思わず2本食べてしまいました(;´Д`)
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もう1本、反省というか、総括の記事を書きたいと思います。
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