マツダディーラーに行ったら面白いチラシが置いてありまして。
まぁ要は、3年ごとに乗り換えても、10年乗っても、コストはそんなに変わりませんよという話なのですが、ちょっと上のチラシはアンフェアなところがあって、上段のパターンで10年目に買い換える車体の代金が入ってるのはオカシイだろ、というのはあります。正確にはそれぞれのパターンで、10年目の残存価値的な計算をしないとダメですよね。
でもマツダもアウディのように自社買取価格が高い傾向にあるので、上の図の下の段のプランだと、3年間の償却額が97万円で、記載がないですが新車購入時のオプションや税などの諸費用が40万円かかったとして合計137万円。すなわち年間46万円をコンスタントに負担できれば、3年ごとに215万円の新車に乗り続けられることになります。
上の段の10年間乗り続けるパターンだと、10年目の車両購入価格を計算に入れるのはオカシイので除外すると、10年間で311.6万円=すなわち年間31万円の運用コストになります。
アウディでも同様のパターンを試算したことがあるのですが、やはり3年ごとに乗り換えるのが10年間乗り続けるのと同様と言うことはなくて、主に車両購入時にかかるオプション代、税金等の諸費用がオーバーヘッドとなって、3年ごとに乗換の方が数十パーセント高くなる傾向にありました。普通に考えて当たり前ですよね。
一方で、代替サイクルの問題ではなく、「新車 vs 中古車」を考慮した場合どうでしょうか。よく「新車は高いので中古車を」という話も聞きますが、たとえば上の図の上段で3年落ちの同じクルマを130万円で買って7年乗ったとすると、総コストは7年間で226.6万円、すなわち年間32.4万円となり、むしろ新車より微妙に高くなってしまいます。
自動車業界は高額商品ゆえ、生き馬の目を抜くようにコストの取り合いになっているので、新車だから割高、中古だから割安ということがないように価格が設定されているのです。初期投資の絶対額を抑えたり、かなり古いクルマを自分で手直しして乗ったり、今は手に入らないクルマを手に入れるのには中古車は有効な手段ではありますが、生活の道具として接する場合、中古車にトータルコストを抑える効果はないというのが私の持論です。
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