M1 Mac これから買う人向け:メモリとGPUの状況が見えてきた

 

M1 Mac、既に届いた方からの動作実績が積み上がり、初期の興奮も一段落、冷静に色々見えてきました。個人的に気になる点についてピックアップしてみたいと思います。

 

1.メインメモリは8GBで良いか?

Adobe CCアプリと別のアプリを同時に使うなら、あるいは複数のAdobe CCアプリを使うなら16GBはあったほうが良いようです。当初メモリ消費の考え方がIntelと違うので、Intel機より少ない搭載メモリでOK、という話がありましたが、どうもひも解いてみるとそれは「システムが最初からGPUメモリをリザーブしない」という仕組みのために何となくIntel機よりメモリが空いているように見えるもので、Adobe CCのようにGPUメモリを大きく消費するものはやはりメインメモリを圧迫します。見え方がIntel機とは違うだけで、使うものは使うようです。

仮にデータがメモリからあふれても、2GB/sec前後の速度が出るSSDが救ってくれるので、さほど速度低下は感じなさそうです。しかしM1 Macの速さの源はメモリコントローラ「ファブリック」で結合された「ユニファイドメモリアーキテクチャ」(UMA)にあります。昔のパソコンで言えば「CPU二次キャッシュ」がメインメモリになったようなものです。このユニファイドメモリから常用データを溢れさせないことが速さを享受する秘訣のように思います。なおユニファイドメモリのアクセス速度は50〜60GB/secくらい出るようです。

 

2.GPUが7コアのモデルでも良いか?

これは予算次第です。メモリ容量を同一条件にしたときのGPU 7コアとGPU 8コアの価格差が5千円、しかも7コアで無効になっているGPUコアは「省電力4機、ハイパフォーマンス4機」のうちの「ハイパフォーマンス側の1機」のようで、思いのほか高負荷時のパフォーマンスに差があるようです。  7コアと8コアでは測定してみると15%ほどパワー差があるようです(コア数比で言えば12.5%差ですが…)。これもAdobe CCなどのGPUに負荷をかけるアプリを使うのであれば、という話になりますが、5千円差だったら8コアの方がいいような気がします。高負荷のアプリを使わないのであれば価格優先で7コアで良いでしょう。

 

3.eGPUはお払い箱か?

そんなことは全然ないようです。外付けのeGPUを使い切るような用途では、eGPUが接続可能なIntel機が優位なようです。

 

4.将来の買い替えサイクルは?

これはiPhoneに近づく可能性がありますね。筐体の劣化具合は持ち歩きの頻度にもよると思いますが、もしかすると”M”プロセッサの毎年の性能向上が著しく、iPhoneのように1~2年サイクルで買い替えるような商品になってしまうのかも知れません。ただ、Macを使う以上、もうこの呪縛からは逃れられないですね。

今回出たM1 Macsは速さの源=メインメモリがUMAであることなので、あまり大きなメモリを搭載することができなかったようです。もうこの速さを維持するのであればユーザーが自由にメモリを抜き差しするような設計には戻らないはずで、かつ、メモリ増設上限もその時代時代において割と低め(今回だと16GB)に設定されると思います。これは買う側にとっても諸刃の剣で、考えようによっては「CTOフルスイングしてもこれくらいの価格なら、折角なのでフルスイングしておくか」というモチベーションに繋がってしまうかも知れません。でも冷静に考えると、CTOのSSDが高いんですよね。+1TBで36,000円〜40,000円ですからね。

 



「M1 Mac これから買う人向け:メモリとGPUの状況が見えてきた」への2件のフィードバック

  1. こんにちは。いつも楽しく読ませていただいています。
    >GPUコアは「省電力4機、ハイパフォーマンス4機」のうちの「ハイパフォーマンス側の1機」のようで
    これは初耳ですね。M1のCPUが高効率4機、高性能4機となってますがそれと勘違いしていると言う事は無いですよね?

    1. コメントありがとうございます。すみません、ちょっと勇み足だったようです。書き方変えました。

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