2021年の年が明けた今期も60本以上(!!)の新作アニメが製作されるらしいですが、その前に昨年秋の私的に注目していた「神様になった日」に結末について書いておきたいと思います。
いやぁまさか、終盤「介護アニメ」になるとは思わなかったですね…
元々脳委縮と神経原性筋萎縮が同時に起こる「ロゴス症候群」(注:架空の病気です)から救うために、彼女の祖父である、情報工学博士である興梠(こおろぎ)博士が開発したチップ型量子コンピューターを埋め込まれていた佐藤ひな(ピンク)。
チップが脳に埋め込まれた彼女の全知全能ぶりは常時接続されたインターネットクラウドによってもたらされていたようにも見受けられましたが、そのあまりにも飛躍したテクノロジーを危険視した「上」の判断でチップの除去が決定。一方的に拉致され頭髪を刈り上げられ開頭されるというガンダムNTばりの手術が行われてしまったひなは、髪こそ若干生えてきたものの脳の機能としては完全に退化。
興梠博士の教え子の息子である成神陽太(左、竈門炭治郎)はひなと過ごした一夏の思い出が忘れられず、退化してしまった彼女を受け入れ、勉強して自分の手で彼女を救うのだという決意をします。炭治郎くん、ここでも障害を負った女の子を何とかするのですか。
拉致される前にひなが残したビデオメッセージ。不穏だった第一話のアバンタイトルがここで回収されます。「神様になった日」とは、チップにより全知全能を手に入れ、そして今までやりたかったことを全力でやったあの夏のことを指しているようです。
なまじ興梠博士の教え子の息子だったために、ひなによって人生を変えられてしまった成神陽太ですが、興梠博士自身もまさかこんな結末になるとは予想していなかったはず。ただ、誰でも誰かの影響で多かれ少なかれ人生の軌道変更はされているわけで、そういった意味では納得感のある終わり方でした…が、前半とのギャップが大きすぎて、ねぇ。ラスト3話は自分は何を見せられているんだという気になったのは確かです。
そういえばOP/EDはかなりの良曲で、シンガーソングライターである「やなぎなぎ」さんが自身の作詞作曲ではなく、麻枝准さんの作った曲を歌うというスタイル。私は音楽の勉強をしたことがないのでよく解らないのですが、どうも麻枝准さんというのは「思いついたフレーズをストックしておいて、それを結合する形で作曲する」とのことで、音楽的にはかなりセオリー無視なんだとか。なのでやなぎなぎさんもかなりテクニカル面で苦戦した様子。ただ、それゆえに、やなぎなぎさんの枠を超えた、今までの彼女にはない曲になったとは思います。
ED曲「Goodbye Seven Seas」は、ピアノで弾くと旋律の美しさが際立ちますね…
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