「ガンダムファクトリー横浜オフィシャルブック」を読む

いくつか初めて聴く話が入っていて、興味深かったです。以下、特に目を惹いた点。

  • 今回ディレクターが3人いるが、
    人間で言えば「骨、筋肉」担当がテクニカルディレクターの石井氏、
    「顔、服装、化粧」担当がクリエイティブディレクターの川原氏、
    「脳、脊髄」担当がシステムディレクターの吉崎氏、という分業になっている。
  • 元日立建機でテクニカルディレクターである石井氏はある日突然に「歩くガンダム開発」のコンペに名乗りを上げたわけではなく、それ以前にも伏線があった。
  • 特にサンライズ社長の宮河氏と石井氏は、日立製作所主催の社内講演会で一度会っている。(但し宮河氏は覚えていないのではないかと思われる。)
  • お台場のガンダムは法的には「建築物」だったが、横浜のガンダムは「機械システム」である。
  • 石井氏が参画した段階で、既に何らかの補助構造(クレーン吊り下げ式もしくは今回実施されたような背面から支える方式)であることはある程度決まっていた(2015年頃)。その段階で富野由悠季氏の「動く実物大ガンダム」への興味は失われた。
    (どうも富野氏はあくまで純粋に歩くガンダムを作りたかったようだが、周囲が「2020年の展示事業」と捉えており、目指すゴールに乖離があった模様。)
  • 18mのロボットを完全二足歩行させるのは無理があるが、Zガンダムの変形は可能ではないかと考えている。(石井氏)
  • システムディレクター吉崎氏の最大の功績は安川電機を口説いて参画させたことだと自認している。

結構生々しい話が勢揃いですよね(笑。これをオフィシャルブックに掲載してしまう懐の深さよ。どうせ細かい字なんてマニアックな人しか読まないでしょ?と思ったか。ええ、読みましたよ、一字一句。

 

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