全三部作の完結編。これはもう生半可な姿勢では聞けないと思って聞ける体制(スケジュール)が整うのを待って聴きました。
データファイルで音楽を聴くようになって、アルバムがつまみ食いされ、その曲順の持つ意味が軽視されがちですが、これはファーストガンダムのOP曲から始まって、森口姉さんのガンダム人生のスタートとなった「水の星へ愛をこめて」で終わるという意味深な曲順。2曲目が「Gの閃光」で1978年から一気にアップデートされた最新の富野ワールドに飛ばされるのもすごいタイムリープ感です。富野監督の心境の変化、環境の変化を感じることができます。
「BEYOND THE TIME」と「ターンAターン」のカヴァーはTV番組「Anison Days」か何かで過去に披露実績があるような記憶があり、初めてという感じはしませんでした。それでも「BEYOND THE TIME」のバックに本家TM NETWORKを従えさせるのは反則じゃないですかね!(笑 「ターンAターン」もTVで見たときより気合いの入った伴奏で聴き応え充分。
「砂の十字架」「ビギニング」のような、原曲がシンプルな構造だとカヴァーヴァージョンも映えますね。
「RIVER」、ああ、ありましたねこれ…と思い出した、カールスモーキー石井、SEEDですよね。個人的にSEEDはむっちゃ期待して見始めたのに途中から「これは自分のためのガンダムではない」感がすごいしてしまって、GUNDAM SEED COMPLETE BEST (CD) は妻に誕プレで貰ったんですがあまり聞き込まずに引っ越しの時に入れた段ボールの中のまま…というのが申し訳ない状況にあります。
STAND UP TO THE VICTORYでオーイシマサヨシ氏が出てきたときには、アニソン番組に出すぎて食傷気味だったので「うわ、ここにもまた出た!」と思ったのが本音。
本家、鮎川麻弥さんを従えた「Ζ・刻をこえて」から「水の星へ愛をこめて」へのメドレーはとてもアツイ展開でした。痺れました。「Ζ・刻をこえて」なんかは当時のスタッフがニール・セダカ氏に曲提供の交渉に行って、既存の曲「Better Days Are Comming」を提供されたという事実、書き下ろしではないところに交渉の立場の弱さを感じられずにはおれませんが、それでも素晴らしいアレンジ(鮎川麻弥版)で多くのガンダムファンの心に新世代のガンダムを印象づけた名曲だと思います。
今回のアルバムに収録の曲は「これ、絶対トリにとっておいたよな!」と思えるようなまさにとっておきの曲が多く、終章に相応しいと思いました。
特典の収納BOXはスリーブケースごと入るかどうか心配だったのですが、入りました。分かっていらっしゃいます。良かったです。
実はまだBlu-rayの方は見られていません。こちらも万難排した状態で観たいと思います。
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