映画「ビリギャル」を家族で観る

映画「ビリギャル」を家族で観ました。iTunesのレンタルで見たのですが、夕食後のゴールデンタイムはダメですね。光回線自体は充分速度が出ているのに、iTunesのサーバー側からちっともコンテンツが降りてきません。一度ローカルに完全にダウンロードしてから再生…と思っても、そもそもTV OSが搭載される前の小型のApple TVは、映画1本のダウンロード容量3~4.5GBに対して、空きメモリがどれだけあるのか、再生前ダウンロードがどこまで進んでいるのかを知ることができません。結果、再生してみなければ進捗が分からず、再生を始めてからダウンロードが全く進んでいないことが分かり、再生がダウンロードに追いついてしまい終了、iTunes株式会社にクレームを届け出て返金対応、ということになりがちです。ゴールデンタイムに視聴するなら、PS3やPS4のPS Storeからのレンタルの方がいいですね。ダウンロードの進捗が再生前に分かるので。

ところが「ビリギャル」はソニーピクチャーズではないので、PS Storeのメニューではかなり奥深いとことに行かないと出てきません。iTunes Storeなら話題作というところでトップメニューに出てくるのですが。双方ともそういうことをやっていると、Amazonビデオに横から前部かっさらわれてしまうのではないでしょうか。Amazon Fire TVがなくても、PS4ならAmazonビデオも見られるようですし。

さて、映画「ビリギャル」ですが、タイトルの通り成績が底辺のギャルが慶応大学に合格するまでの話ですが…


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どうも評価が分かれているようで、嫉妬やモヤモヤ感、ああそうですか良かったですね、ウチとは違いますね、という僻みの感情を持つ方がある程度いらっしゃるようです。なるほど、確かにその気持ちはよく解ります。映画では描かれていない、主人公の女の子が持つ元々のポテンシャルであるとか、モデルとなった家庭の資金に恵まれているところとか、結局は素性のいい子に教育にここまでお金をかけるとこうなる、という、「素性のいい子」または「資金」のいずれかを持たざる側にとっては絶望にたたき落とされるような映画と言うことで間違いはありません。これを見て嫉妬心を持たないというのは、大きく教育で成功しているか、はなから競争に立とうとしていないかのどちらかでしょう。やはり映画で描かれなかった、主人公の友達が名門私立女子校を卒業しながら結局はキャバ嬢として生計を立てているとか聞くと、映画って都合良く切り取るよね、とモヤモヤ感が通常の3倍です。

ただ、映画はもうちょっと意図があるように感じられて、それは「人生には寝食を忘れてがむしゃらに努力する経験があってもいい」というものです。そういう意味では、「創造的人生の持ち時間は10年だ。君の10年を力を尽くして生きなさい」と講じたジブリ映画「風立ちぬ」にも通ずるものがあるように感じました。あなたはそのままでいいんだよ、できることだけやればいいんだよ、そういう無気力ビジネスに対して感じる違和感が、この映画を支持する派の原動力の1つになっている気がします。

心が掻きむしられるかはともかく、家族で安心して見られる映画です。
きわどいシーンはありません。

ビリギャル(有村架純)の役の上での言葉遣いが、まるでウチの子と全く同じだったのには軽く戦慄しましたが…。

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