東京カメラ部の本

拝読させて頂きました。

 

元モノフェローズとしては、運営会社の「WillVii株式会社」がその後「東京カメラ部株式会社」となり、どういう収益構造になっているのか分からなくなってしまったので、知りたいと思ったのです。もちろん、差し支えない内容にはなっているとは思いますが、概要は知ることができました。東京カメラ部って「謎の団体」とか評されることもありますからね!(←

ブロガーに無償で新製品を試用する機会を与えることで無償でレビュー記事を書いてもらう「モノフェローズ」制度は、どうしてもそのクリーンさを維持する仕組み上、ブロガーはモノフェローズ制度で食っていくことはできません。従って、参加するブロガーは他にきちんとした収入源を持つ人が多かったように思います。

一方で東京カメラ部。これはガチです。他にメインとなる収入源(仕事)を持っていてはとても太刀打ちできないようなリソースを費やした写真が次々と投稿され、私自身は出番が終わったことを実感しました。負け惜しみではないですが、私自身は写真自身が好きというわけではなく、カメラというハードウエアが好きなので、どうしてもエモーショナルな面では東京カメラ部で活躍するような方々にはかなわないのです。

東京カメラ部が離陸するに当たっての最初のコンテンツはモノフェローズに依存していたというような記述もちょっとあって、結構細かいところまで書いてあるなとは思いましたが、元モノフェローズで東京カメラ部でも活躍している人はほんの数えるほどです。

まぁそれはさておき、本書で初めて知る東京カメラ部の活動内容がいくつも書かれていて、なるほどそういう構造になっていたのか…と腹落ちしたところが私にとってのこの本の最大の価値。ですが、それは穿った読み方であって(笑、普通の写真ファンにとっては「10選」に選ばれた(ある意味、運と実力を兼ね備えた)方々の考え方や、東京カメラ部という謎組織がちっとも謎ではないクリーンな組織であることを理解できる本だと思います。

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