Midjourney V5 / Nijijourney V5

画像生成AIであるMidjourney、それのイラスト特化型の Nijijourney(にじジャーニー)はV4の頃に少し試して、「ふーん」で終わっていたのですが、V5になったというので改めて試しました。

あー、これはヤバいですね。V4の頃にあっただまし絵のような画像とか、物理的にあり得ない画像が激減しています(ゼロではない)。Nijijourneyの方は現在無料でのトライアルの門扉が閉ざされていて、試すだけでも少なからず課金が必要な状態です。もっとも、課金したところでリトライを繰り返していると自分の自由時間と利用時間枠があっという間に溶けてしまいます。

プロンプトを与えると4枚の画像を生成してくれますが、その4枚のいずれか(複数可)をベースにバリエーションを生成できます。最初は物理的に正しい絵でも、バリエーション生成を繰り返すとひょんなことから物理的にあり得ない絵に飛んで行ってしまうのは、ChatGPTで同じペルソナを使い続けると性格が壊れることがあるケースと似ている気がします。(課金枠も早く消費しますし。)

精細度は当初デフォルトの–s 100で試していましたが、–s 180 だとグッと精細度が上がるのに気がついて、以降そればかり使っています。しかし絵にもよりますが、–s 300だとかえって変な絵になってしまう場合があるように思います。

現在の分かりやすい欠点は生成されるキャラクターを固定できないことでしょうか。もし近い将来、キャラクターが固定できるようになったら、また一歩、自分で絵を描く動機が減ってしまうように思います。あとポートレートは逆光が映えるせいか、順光の絵が生成されるのも少ないように感じました。

ただ、やはりどこかの画像群を学習させているせいか、絵柄がやはり近代のものですね。それこそ1980年代頃の絵柄はどうやっても出せないですね。あとイラストレーターという職業が駆逐されてしまうような論評がありますが、AIも学習するデータがなければ時代の変化にはついて行けないわけで、AIが「次の時代に求められる新しい絵柄」を自身で生成できるようになるまでは、人間のイラストレーターが優位なのは変わらないでしょう。

こういった画像生成AIで生成された画像(しかも前に掲載したものとの違いが第三者にはわかりにくいレベル)を繰り返しSNSやブログに上げている方を若干冷ややかな目で見ていたのですが、今ではちょっとその気持ちが分かるような気がしてしまいました。

 

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