ガンダムSEED FREEDOM(舞台挨拶中継・ネタバレ微量)

新宿ピカデリーからの舞台挨拶中継付きの回を、いつもの109シネマズ湘南で見てきました。登壇者ですが、

保志総一朗(キラ)
田中理恵(ラクス)
石田 彰(アスラン)
上坂すみれ(イングリット)(新キャラ)
森崎ウィン(グリフィン)(新キャラ)
西川貴教(主題歌)
福田己津央(監督)

という面々。上映後の登壇だったので、ネタバレOKのトークでした。たぶんBlu-rayの映像特典に収録されますね。なお福田監督によると、公開2日までの興行収入は7.7億円/50万人でガンダム映画史上最高記録を更新とのこと。

内容ですが、TV版ガンダムSEED / SEED Destiy まで観ていないとちょっと付いていけないかなと思いました。言うなれば SEEDファンに向けたサービス精神にあふれた内容でした。私はどちらかといえばアンチSEED派ですが、TV版は一通り観ています。その上での感想になりますが、これは望外にいい映画だったと言わざるを得ません。娯楽作品として良くできていますし、ディズニー映画ばりのメッセージ性を前面に出しても臭くなく心に響きます。TV版の「人類はいつまで戦いを繰り返すのか」の流れで始まったのでああまたこれか、と斜に構えたのですが、後半、恋愛映画になって個人の問題に帰依させたのはかえって良かったですね。ラクスの「必要だから愛するのではありません!愛しているから必要なのです!」には泣けました。

冒頭のシーンから素晴らしく、「これだよこれ!」というタイミングで映像と西川貴教&小室哲哉タッグの主題歌がシンクロするので何だこの完成度はと驚いたのですが、先に映像を作ってそれに合わせる形で小室哲哉氏が作曲したとのこと。どうりで、開始一分足らずで気持ちを持って行かれてしまいました。あとラクスが出撃するとき?の曲は発注もしていないのに小室哲哉氏が作曲してきたのだとかwww

中盤になってやっとアスランが登場するのですが、アスランの搭乗機については完全な形ではガンプラ化しておらず、石田彰氏曰く「ガンプラ化大変だなぁと思います。バンダイナムコさん頑張ってください」とのこと。プレミアムバンダイ限定とかで出ますね。途中までアスランの乗機についてはなんかスケールがおかしい(やや大きい)と感じていたのですが、最後の最後で「ああそういうことでスケールがおかしく感じたのか」と腑に落ちました。SEEDのガンプラはあまり欲しくありませんが、アスラン搭乗機の完全な姿のガンプラが出たらちょっと欲しいなぁ。

あとはCG技術の発達で、戦艦のCGのフレームレートがTV版と比べて4倍以上(体感)になってたのは良かったですね。動きがまるでエヴァンゲリオン:Qに出てきたのAAAウンダーを彷彿とさせました。被爆・爆発表現なんかもだいぶ庵野作品の影響を受けている気がしました。

今回、SEEDファンが納得の内容に仕上がったのは、TV版から20年も経ったことで、TV版を見て育ったスタッフが現場に入ってきていることが大きかったとのこと。(パンフレット、福田監督インタビューより)確かに「こういうのが観たかった」というのを上手く拾い上げていましたね。

他、キーワードを箇条書きしておきます:

・シャア専用(緊張感マックスのところで突然ズバーンと出てきたので吹いた)
・シャア専用が立つシーンがファーストオマージュ
・池田秀一氏の新セリフはありませんが試写は観に来ていた模様
・宇宙に行けんのかそれ(ギミックを知れば納得)
・ニコル死亡シーンハラスメント
・ポジトロニック・インターフィアランス大活躍
・ラクスの陣羽織のカーテシーは外人の日本文化の曲解っぽくてリアル
・ラクスがキラと食べる夕食にだし巻き玉子
・コズミックイラでもバイクはホンダ
・月光のワルキューレ
・クエス・パラヤを誘拐するシャアがいた気がする
・やっぱ俺、不可能を可能に
・カガリがドラグナーD-3に乗っていた気がする
・ラクスがクロスアンジュしてた
・戦場で巨大ロボットの肩に乗る歌姫
・敵にエッチな思念を送付して錯乱
・裸

まぁでも一番腹筋が崩壊したのは、舞台挨拶で上坂すみれさんの「キラとラクスがドッキング!」「ドッキングいいなぁ」「ドッキング♡ドッキング♡羨ましい」を西川氏が「小さい子も来てるんで」で制止したところですかね。まさにFREEDOMでした。

TV版SEEDで感じていたモヤモヤが、振り切れた表現を観て浄化された気がします。ありがとうございました。

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