例の「痩せ薬」の説明を聞いてきました

近所の薬剤師がいる薬局で内臓脂肪減少薬「アライ(alli)」の取り扱いが始まったので、説明を聞いてきました。

もらってきたのは、チラシと、「生活週間記録」と、「情報提供資料」です。販売に当たっては条件が3つあり、(1)18歳以上であること (2)ウエストが男性85センチ、女性90センチ以上であること (3)生活習慣病の取り組み(食事・運動)を行っていること、となります。普通は「生活習慣病の取り組み」を行っていれば痩せます。自分は食事も気を遣っているし、運動もしているのに痩せない、というのは大抵隠れて何か食べていたり、たいした運動をしていないかのどちらかです。エネルギー保存則から言えば食べなければ痩せます。

従ってこの薬は、体に何らかの異常があって肥満になってしまう人向けの薬ということになります。

そして購入1ヶ月前から、この「生活週間記録」をつけることが必要です。これが記入されていないと売ってもらえません。今からつければちょうど2024/4/8のこの薬の発売日まで1ヶ月ということですね。

いやこれもう面倒くさい(;´Д`)これを記録して意識するだけで大抵痩せるはずです(レコーディングダイエット言う手法がありましたね)。この記録をつけているのに痩せないというのはおそらく事実を書いていないか、はなから痩せる気がないからでしょう。

ちなみに販売価格は1ヶ月分で税込み8,800円。それで排出されるのは脂肪分の25%です。カロリーの25%ではありません。脂肪分です。さらに、この薬を飲む上でできるだけ脂肪の少ない食事を摂るようにという指示もあります。理には叶っていますが、「あえて遠距離のスポーツジムに走って通う」(それジムに行かなくて良くない?)ような本末転倒感があります。

なお気になるのは副作用。「バラムツ」を食べたときのように本人の意思とは無関係にお尻から脂が出てしまうという噂がありますが、それについても確認したところ、

・脂が出てしまうのは事実だが、個人差がある。
・やがてコントロールできるようになる人もいる。
・お尻までカバーできるナプキンまたは紙オムツの着用は推奨。
・油が漏れやすい体質かどうかはやってみなければ分からないため、まずは休日に外出を控えて服用して試してみることをお勧めしている。それでこの薬に対する自分の体質を見極める。

とのことでした。休日から試す、というのはかなり本格的にヤバそうですね。

上記のような正しい運用をすればこの薬が必要になる人は珍しい体質をもつ少数の人のはずで、なぜこんなに大々的に売る必要があるのか分かりません。この薬が不要になるとも思えるような厳しい使用条件は、カジュアルな美容目的での利用を阻止する目的もあるのかとも思います。今回たまたま通りがかったので説明を聞いてみましたが、自分は8,800円も払ってそんな思いするくらいなら、食べる量を減らして食費を減らすか、8,800円を使って「低カロリーで満腹になる食品」にシフトしたい派だなと改めて思いました。

コメント

タイトルとURLをコピーしました