日立のステック型掃除機PV-BF700、ふるさと納税の返礼品でいただいてから6年目になりますがヘッドの回転ブラシが本格的に回らなくなってしまいました。掃除をしても回りません。それどころか、モーターがロックしているようで、ヘッドが大変な熱を持っています。このままでは火災リスクもあると思い、本格的に修理することにしました。
ヘッドの裏側をちょろっとだけ分解したところです。上の写真右側はレバー1本でカバーが外せ、ブラシが外せるようになっているのですが、左側はちょっとわかりにくいところにネジがあり、それを外すと軸受けとプーリー、ゴムベルトが見えます。このプーリーとゴムベルトが軸受けに対して固着している状態でした。何とかゴムベルトを浮かせてプーリーが外せれば良いのですが、ゴムベルトはとても硬く、外れそうもありません。
こうなってくると、反対側からプーリーボックスにアクセスするしかなく、本格的にヘッドを分解することになりました。写真は組み上げている途中のもので半分位は組み上がっているのですが、ヘッドの首のところにある、ヘッドを持ち上げている状態を検出するローラー周りの構造が複雑で、最近ばらした家電の中でトップクラスに難易度の高い構造でした。特に汚れとグリスにまみれている箇所があるので、うっかり触ると手がベタベタになるし、組み上げはなかなか困難を極めました。このヘッド部分はサービスパーツで買うと1.8万円するのですが、構造を見てしまうと値段に納得です。
問題のプーリー部分。髪の毛がおそらく外からアクセスできない内部にまで噛んでしまっている可能性が高く、四角い軸受部分に対して丸い回転部分がびくともしません。髪の毛と言えばパイプフィニッシュを使えば溶かせるに違いないと考え、パイプフィニッシュ漬けにしてみました。当初、パイプフィニッシュのジェネリック版というか、他社同等品(プライベートブランド)のものを試したのですがいまいち固着が解消されず、改めてパイプフィニッシュPROを買ってきて浸したところ、ほぼ固着が解消されました。やっぱりPROの名は伊達ではないですね。
復活しました。試行錯誤含め5時間ほどかかったので、普通は1.8万円出して新しいヘッドを買ってきたほうが幸せかもしれません。
改めてネットをあたってみたところ、驚くほど同じ作業をしている方を発見して笑ってしまいました。掃除機の機種は違いますが、ヘッドの内部構造は全く同じです。
→日立PV-BHL1000J1のヘッド分解清掃に挑んでみました
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