なぜ東北道・黒磯板室ICで逆走が起きるのか

今年も東北道で大きな逆走事故が発生しました。(昨年のお盆休みの時期にも起きました)今回は高齢者ではなく40代のドライバーということですが、飲酒・薬物とも検出されなかったそうです。もっとも、逆走というと高齢者というイメージがありますが、実際は逆走事故の1/3は高齢者ではないそうです。

さて今回の事故現場は黒磯板室ICから侵入の上り線。そこを下り方向に逆走したという事故です。黒磯SAからの逆走の可能性も考えられましたが、黒磯板室IC(ゲート)のカメラに写っていたということで、黒磯板室ICからの侵入で間違いなさそうです。(黒磯SAのデイリーヤマザキには、東北で仕事をしていた頃にずいぶんお世話になりました。)

そして逆走のポイントとなるのはここ。東北道から降りる車線(青色の道路を画像左から右へ)と、東北道に乗る車線(赤色の道路を手前から右へ)が交差し、信号機があります。ここでいま画像の位置から左折して青い道路に向かうと、一発逆走コースに入ります。なぜそこで左折するの、という根本的な問題はあるにせよ、逆走が容易な構造であることには変わりありません。

この構造はそんなに珍しいものではなく、全国に200ほど類似の構造があるそうです。私の実家の最寄りとなる首都圏中央連絡自動車道・神崎ICにもあります。ただ、田舎の高速道で右から合流というのはまずないので、逆走しても右から合流する時点で違和感はあるんじゃないかと思いますが、その違和感を感じないから事故になったわけで、そこは追及してもしょうがないのかなと思います。

専門家の意見として、こういったものがありました:

もともと福島方面に向かう「下り線」に行きたかったのに、インターチェンジの最初の分岐点で間違えて「上り線」に向かう道に進んでしまった可能性が考えられる。このため、次のT字路を左折すれば「下り線」に合流できると思い込んでしまったのではないか。案内標識はあるが、焦って走っていると、こういう事態が起きてしまう。

なるほどー! 但しラウンドアバウトにするとかえって逆走が増える気はしますけどね。

さてどうしますかね、ここ。「開閉式のバーをつけろ」なんて話もあるようですが、たぶん一番安価なのは逆走者に見える方向で「逆走!」の看板を立てることくらいなんじゃないですかね。交通量を考えても電気仕かけの何かを設置するようなコストはペイしないと思います。3人も亡くなってるのにペイしないとか不謹慎かもしれませんが。

 

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