ゲルググ(GQ)を見て感じたこと

ガンダム宇宙世紀の「もしジオンが勝っていたら」の世界線である GQuuuuuuX ですが、ガンダムのマスプロダクションモデルがジムではなくゲルググであることが驚きを持って迎え入れたのが先週放映の第四話。もっともゲルググもさることながら、ゲルググと共に散った連邦の子持ち人妻撃墜王・シイコの生き様に脳を焼かれた人が多かったように思います。

さてそのゲルググですが、区別しやすいよう「ゲルググ(GQ)」と表現するようですが、5/3 に「新商品A」であるところのHGガンプラが発売になり、案外大量の出荷があったようで朝一番でなくても買えた店があった…のですが、私は買っていません。

そろそろ「積み」の閾値を上げていきたいなと思っていることと、後述のように「境界戦機」との関係で自分の感情がよくわからなくなってしまったためです。

 

まぁ閾値上げたいとか言ってる割には先週発売の 30MS の冬優子は買ってるんですけどねwww なんかこう、子育てが一段落して、人生の終わりも意識するようになって、モビルスーツより癒しを求めてるような、自らの嗜好の変化を感じます。

さてジムっぽいゲルググですが、デザイナーは別だと思うのですが、境界戦機「ケンブ」との類似性を指摘されています。

全体的なフォルムは全然違うのですが、私も似ていると思いました。具体的にはカラーリングと片持ち関節あたりがそう感じさせるのだと思いますが、ご存知の通り境界戦機はプラモデル商売としては大失敗で、どこの販売店でも不良在庫に苦労しているように見えます。

一方で類似性のあるゲルググ(GQ)は割とあっさり売り切れ。この違いはなんなんだろうと思います。さらに、バンダイには 30MM というガンダムとはなんの関係もないロボットプラモデルシリーズもありますが、どれを見ても「鉄血のオルフェンズとか水星の魔女に出てきても全然違和感なさそう」と思えるのに、これまた売れてない。

30MM、境界戦機、そしてゲルググ(GQ)の違いって何?と考えると、背後にあるストーリー性しかないんですよね。やっぱりストーリーのないロボットプラモデルは売れないのは事実なようですが、裏を返せばストーリーさえあれば売れるということの証明でもあります。

境界戦機と GQuuuuuuX のメカデザイナーに関係性はないと認識しているのですが、ここにバンダイスピリッツが絡んでくるとどうなっているのかは分かりません。特徴的な片持ちヒンジはプラモデルを成立させる上で組み立てやすさの面でとても好都合で、一番の勝者はバンダイスピリッツです。

境界戦機のメカデザイナー・小柳祐也氏は片持ち関節に関しては相当な思い入れがあるようですが、これが GQuuuuuuX 側にどう伝搬したのか……。それがもしバンダイスピリッツ経由でのスタジオカラー側への依頼要件に含まれており、スタジオカラー側がそれに腹落ちしていなかったとすれば、劇中のスティグマ戦術で関節が破損するシーンはスタジオカラー側からの抵抗にも見えなくもなく、それはそれで面白い(笑)。

小柳祐也氏といえば、G40 のデザイナーもこの方でした。 そういえば G40 も GQuuuuuuX と同じ、「水平方向にドッキングするコアファイター」「コアファイターのスラスターがガンダムのスラスターとなる」という点で共通性がありました。GQuuuuuuX の水平ドッキング式コアファイターは G-セルフ(Gのレコンギスタ) からの流れかなと思っていましたが、ルーツは案外 G40 にもあるのかもしれません。

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