B-CASが廃止だかなんだかと盛り上がっているが、俺も単にB-CASカードがIP(Intellectual Property)に形を変え、LSIの中に組み込まれるだけではないかと思う。B-CASカードの大きさが足かせになっているポータブル機器や車載機器はそれで問題なかろう。IPコア化すれば今のようにメーカー負担が3千円もかかることはなく、その1/10以下のコストにはなるはず。
ただしそうなった場合、今までB-CAS社が担ってきた「コピーフリーの機器にはB-CASは発行しないよ」という圧力をかける組織がなくなり、事実上、地デジ放送はコピーフリー化するだろう。国内録画機器メーカーが自主ルールでコピープロテクションを施したところで、海外メーカーがコピーフリー機器で参入したらなし崩し的に国内メーカーもコピーフリーに追従せざるを得ないからだ。
これについて法の網をかける方法もあるだろうが、もしかすると、これまで以上に地デジ放送の「ビットレート低下」「宣伝字幕の挿入」「シーンのカット」が行われたりしないだろうか。
高画質で、字幕に邪魔されることがなく、完全なシーン構成の作品が見たかったら、ブルーレイディスクを買ってね、という商法がますます露骨に行われるような気がする。
ビットレートが40Mbpsを超える「マクロスF」のブルーレイディスクを見ていて、そんな予想がよぎった。
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