続:USB2.0が480Mbpsに到達しない理由

Zap2さん:「eSATAあるいはFW800ならもっと上まで(デバイスの限界の手前まで)、ちゃんと出ますので」

そうなんですよね。前エントリの3.に付随するのですが、そこではBD-Rを悪者にしてしまいましたが、実際のところ、一番大きな要因は、速度の違う2つの通信系をブリッジしなければならない点にあると思います。

USBによるデバイス接続を、

PC — (USB) — USB IC — Device(BD-R etc.)

としたときに、一般的にUSB ICはUSBまたはDeviceの橋渡しなので、USB ICがPCと通信している間はDeviceから何か応答があってもPCには返せないし、逆にDeviceと通信している間にPCから何か言われてもすぐには反応できないわけです。

ここで、Deviceから見ればUSBの転送時間分待たされることがあるわけで、逆にUSBから見ればDeviceの反応時間分待たされることがあるわけです。Deviceからすれば「俺はもっと速く動けるのにUSBがもっと早く終わってくれればなぁ」という状態でしょうし、USBからすれば「俺は暇なんだけどDeviceが作業中だしなぁ」という状態が交互に存在します。

ですからUSB2.0(480Mbps)の代わりにeSATA(1,200Mbps)にすればDiveceの待たされ時間は減り、より高速に動作できるわけです。「だったらin/outの一元管理をやめてパラで処理すればいいんじゃね?」とも思うわけですが、するとうまくいっているときはともかく、エラーが発生した場合に「こんがらがった糸がほどけない」状態になってしまう懸念もあり、あまり実用化はされていない筈です。

やっぱり諸悪の根源は規格屋ですよ。グロス値をさもネット値であるかのような言い方をしている訳ですから。

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