本日、キヤノンのコンパクトデジカメが多数発表されたが、一部の機種で、近年のトレンドからすれば考えられない、しかし大いに歓迎すべき「画素数ダウン」が実施された。
PowerShot G11は、前作G10の1,470万画素から1,040万画素に画素数をダウンした結果、従来より2ビット分=4倍の感度拡張を実現。より低ノイズに、より暗い場所を暗いままに描写できるこの方針変更は、画素数低下以上のメリットを享受できるはずだ。
G11と同じセンサーを積んだS90も、名機の系譜、S2桁シリーズの4年ぶりの復活で、大いに期待できるところ。デザインはスッキリしすぎているような気もするが、レンズ周りのリングを回して操作できる点がこのクラスでは新しい。
しかし五月蠅いであろう営業部門を説得して、よくもまぁ画素数ダウンの英断を下したものだ。1,470万画素なんて、このクラスのレンズ解像度と照らし合わせても、また、実際の用途からしても無駄以外の何者でもなかった。トータルとしての性能バランスを追求する新しいトレンドが生まれたことは、喜ばしいことだと思う。
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コメント
こんばんは。
確かに、モデルチェンジごとに画素数アップが当たり前になっていた流れに歯止めをかけた勇気に拍手ですね。
このクラス、600万画素もありば十分でしょ?
EOSシリーズも画素数アップはやめるのでしょうか?
フリーアングル液晶も復活したし、かなり欲しくなりました。
あとは、昔のGシリーズの「明るいレンズ」も復活してくれれば・・・
>>E91-320Iさん
EOSシリーズも2,100万画素辺りで打ち止めにして欲しいですね~
もはや手持ちでマトモに結像させられる限界を超えていると思います。
あの半導体プロセスの力をS/Nに振ってくれたら面白いと思うんですけどね~
>>NNさん
あー昔のGシリーズは明るいレンズでしたね!
筐体も今考えればかなり大きかったですけど(汗