実は2月上旬にPanasonicのモニター販売に当選して、DMR-BZT600を導入した。以前使っていたDMR-BW730はHDDの内容を全てBD-REに書き出して、ヤフオクで売却。
平日はあまりレコーダーに触る時間もないので、素性を把握するために2ヶ月もかかってしまったが、そろそろレビューが書けるくらいは使い込めてきたのでエントリーしてみる。
このDMR-BZT600は現行のラインナップの中では「トリプル録画ができるDIGAの中で一番安い」モデル。上位モデルになるとHDD容量が増えたり、スカイプ対応になったり、高画質高音質パーツが使われたりするが、このDMR-BZT600はコストパフォーマンス重視設計。
DMR-BZTシリーズのカタログを見ると、「4番組同時録画」という文字が踊っているが、これは外部にスカパー!HDチューナーをi.LINKで接続した場合の話。本機単体では地デジまたはBSの3番組同時録画まで。とはいえ、他社の「全チャンネル同時録画」などを謳っているレコーダーの価格を考えると、3番組同時(トリプル)録画ができて6万円台というのは、とてつもなくお買い得だと思う。
HDDは500GBで、最高画質モードで録画するにはやや心許ない感じではあるが、長時間録画モードを活用することで、家族で利用しても容量的に不足を感じることはなくなる。長時間録画モードには何段階かあるが、我が家では37インチプラズマテレビに繋いだ状態で、画質と録画時間のバランスが最も良いと感じられるHEモードを使用している。HEモードなら500GBのHDDに189時間録画できるので、むしろ録画した番組を見る時間を確保する方が大変なほど。
なお、本機は3番組同時録画はできるものの、放送波をHEモードなどの長時間録画モードに変換する回路は2つしか搭載していない。では長時間モードの3番組同時録画はできないのかというとそんなことはなく、もし長時間録画モード同士で3番組同時録画を行った場合、1つだけはとりあえずDRモード(放送波から変換しない高画質モード)で録画して、予約録画が終わってから、ユーザーが使っていない隙を狙って長時間モードに自動変換する仕組みになっている。
もし自動変換中にユーザーが何か操作すれば変換はいったんキャンセルされ、ユーザーの操作を妨げることはない。予約録画終了直後にブルーレイにダビングすることでもなければ、不満を感じることはないだろう。
自分はi.LINK接続するようなチューナーは持っていないが、他のi.LINK(TS)録画機器からのダビングは時々行うことがあり、それが録画予約スケジュールを意識せずに行えるのは便利に感じた。昔のDIGAや他社機では、i.LINKからのダビング中は予約録画できないというモデルが多い。(但し本機でもi.LINK(DV)からのダビング中は予約録画は不可。)
なお、BW730ではできなかったことで、Blu-rayディスクを再生しながらの長時間録画もできるようになった。えっ、それできないの?という声が聞こえてきそうだが、以前はできなかったのである。
それでもなおBlu-rayへのダビング中や、AVCHDカメラからの取り込み時などは予約録画はできないのだが、それでもBW730で感じていたストレスがだいぶ軽減された印象がある。BW700~900、BW730~930あたりのヘビーユーザーは買い換えの検討に値すると思う。
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