Panasonicから野心的なテレビが出ました。石膏ボードにフックを付けるためのピンってホームセンターに売ってると思うんですが、例えばこういうもの:
これを使ってテレビを壁に掛けようというのです。
そりゃあ今までだって自分で荷重計算すればできなくはなかったと思いますが、メーカーがその行為を保証するのがすごい。しかもメーカーならではの計算された壁ピッタリ位置での取り付け。
どうなんですかねこれ。今まで見たことがないような壁寄せっぷりです。本体重量は12.5kgで、をれをピンで支えてメーカーが保証することから、ピン数自体は目視で28本くらい使うようです。(9本×2箇所+5本×2箇所)
Panasonicのロゴ位置だって上面に持ってきてしまうと言う拘りよう。自社ロゴよりユーザー体験を大事にする新世代の設計者がやってる感じがします。
スピーカーはアクチュエーターによる画面振動方式とのことで、音響補正回路で今までのテレビの音に近づけたとのことですからあまり期待はできなさそうです。それでもテレビ内蔵スピーカーで満足されているご家庭は結構多いことから、気にはされないでしょう。
電源コードはわりと自由な位置から出せて、かつ余った分は背面に固定式のリールがあることからスッキリ配線できそうです。
この薄さとスッキリさを達成するために、チューナー部は別体。煩わしい気もしますが、壁のアンテナコンセントの位置に縛られずテレビ画面を設置できるのは本機のセールスポイント。チューナーユニットと本体は独自のワイヤレス通信で映像伝送するようですが、そうなってくると映像は圧縮されて送られてるでしょうし、遅延も大きそうです。
遅延が大きくてはゲームなど実用にならないのでは…と思いきや、HDMI端子は画面側に2系統あるとのことで、ゲーム機やアンテナの不要なApple TVやAmazon Fire TV CubeなどはTV側に直接繋ぐこともできます。それなら遅延は問題ないですね。
お値段は約32万円(HDDなし)、36万円(2TB HDD付き)と、やはりちょっと高め。思うに、これ画面側だけでも売れるんじゃないですかね。NHKの受信契約不要なテレビとして。
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