iPhoneの買い取り価格が高いうちに短いサイクルで買い換えるのであれば、iMacもM3モデルが出た段階で速攻買い換えるべきなんです。ですが、いかんせん高すぎます。若干バーゲン価格気味だったM1モデルと比較して、バーゲン価格でなくなり、かつ、円安が反映されたM3モデルは高すぎて買い換えをためらいます。
しかも最近、iMacのストレージ容量のトレンドがもの足りません。私が使っていた2012年モデルのiMacですら、3TBのストレージを積んでいて、次のモデルは4TBか6TBか…と思っていたところiMac M1で2TBに容量ダウン。しかも内蔵ストレージの容量はアップルの貴重な収益源になっているようで、CTOでストレージを増やしてゆくと驚くほど値段が上がってゆきます。その価格は512GBごとに28,000円。iMacでは詰めませんがMac miniで注文可能な8TBだと、標準の512GBに+7.5TBになりますので、ストレージの追加金額だけで336,000円になります。本体含めて50万円コースです。
店頭で販売されるMacは256GBや512GBが主力で、Ultimateと銘打たれたモデルですら1TB。これはたぶん、私のストレージに対する考え方が間違ってるんだと思います。何でも内蔵ストレージに入れるのではなく、普段使うもの以外はどんどん外付けストレージに追い出していきましょうと、今はそういう思想なのでしょう。
とはいえSSD化で無音になったiMacに、動作音がするHDDを常に繋いでおくのは面白くありません。NASはたいしたスピードが出ませんのでいざアクセスするときに快適ではありませんし、USB接続のSSDを常時繋いでおくのが正解だと思います。
しかしUSB 3.1ほどの高速機器を常時安定して接続しておくためには、それ相応の環境を整える必要があります。安物のUSBハブなど論外です。iMacが毎日スリープ動作を繰り返しても、接続が安定していることが必須です。
一方で、普段は使っていないもののHDD類を接続しておくUSBポートも足りなくなってきました。
それらの問題を一挙解決する弩級のドック、米CalDigit社の「Thunderbolt Station 4」（通称：TS4）を購入しました。
箱はとてもズッシリしています。Amazonの紙袋に入って届きましたが、奇跡的に箱凹み等はありませんでした。
いやこれさすがに悩みましたよ。ただ周辺機器をまとめて接続するだけなのにこの価格。普段は定価での販売ですが、Amazonセールの時だけ少し安くなりますので（今回のブラックフライデーでは10% OFFに加え、Prime会員でAmazon Masterカードも持っているのでさらに5%還元）それを狙って購入しました。とはいえiMacのストレージをCTOで増やすことを考えればそんなに高いわけでもありません。
Mac miniの下に敷くようなドックだとSSDが内蔵できるものもあるようで悩みましたが、トータルのポート構成（全体のポートの種類と、それの本体前後への振り分け）が一番私のニーズに近いのがこれでした。
これにUSB SSDをぶら下げておけばビシッと安定して使えるはず。
同梱品。TB4ケーブル、巨大な電源アダプタ、横置き用のゴム足が付属します。重量は本体とそれ以外で半々くらいです。すなわち、電源アダプタと極太ケーブル類がとても重いということです。
なお縦置きのゴム足は「面」になっています。
接続してみました。縦置きは不安定かな？と思いましたが、本体がずっしり重いのと、太いケーブルを大量に接続するので、あまりズレたりはしません。2.5GbE LANアダプタも内蔵されているので、導入して半年足らずのBelkin USB-C to 2.5Gb Ethernet Adapterもお役御免。また、SD/microSDカードリーダーも内蔵されているので今まで使っていたカードリーダーも撤去、接続がスッキリしました。
正面には電源インジケーターがありますが、本機に電源スイッチはなく、ホストのコンピュータと連動してON/OFFします。なおMacのスリープ時には電源はOFFにならず、LEDは点灯したままです。
SDカードスロットはプッシュイジェクト機構がついたもので、高級感があります。
なお発熱が大きいというレビューがありましたが、私の場合Display Portを使ってないせいか、気温22℃の環境で本機の表面温度は高いところで32℃でした。ただ、それでもちょっと横置きにしてその上にUSB光学ドライブを置くのは躊躇します。というのも、光学ドライブに使われているレーザー発振器はとても熱に弱いのです。
上の写真にSanDisk SSDが後ろにぶら下がっているのが映っていますが、これで通信の安定性を長期的に見てみたいと思います。もしこれで安定して使えるようであれば、次のiMacは内蔵SSDをせいぜい1TBくらいに抑え、外付けSSDを盛りたいと思います。
但しiMacは家族共用なので、ここでぶら下げているSSDの中身は家族にも見えてしまいます。別に見られて困るようなものは入っていませんが、意図しない場合を含めて弄られるのは困るので、Finderの設定で家族の環境ではドライブアイコンがデスクトップに表示されないように設定しました。
CalDigit TS4/ Thunderbolt Station 4-0.8m Thunderbolt 4ケーブル付き [TS4-JP-AMZ](Amazon)
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