「YOKO MINAMINO 40th Anniversary〜ALL singles〜“楽園のDoor” のNHKホールでの追加公演にFC先行予約枠で当選したので行ってきました。NHKホールに入るのは初めてです。
少し前にリフォームが入ったと聞いていましたが、それでもなお昭和感たっぷりの館内。NHKテレビで見たあの景色が目の前にありました。一ヶ月後にはここで紅白やるんですよね。
座席は前から9列目でした。双眼鏡が要らない距離。さすがFC先行枠は凄い席に当たるなぁと思いましたが、どうやらFC枠でも一階最後列近くの方もいるようで、もしかすると一階は全員FC枠だったのではないでしょうか。だとすれば9列目はかなりラッキーです。ところでNHKホールって一階席と二階席って重なってないんですね。
私は遠くが見えないので眼鏡は持っていきましたが、ボヤっとするものの眼鏡がないほうがナンノちゃんが目の前で歌ってる感…空気感と言いますか…が感じられて良かったですね。
セトリは今までのこのツアーと同じ…ではなく、まず冒頭、映画「はいからさんが通る」のイントロ映像、そこから羽織袴姿のナンノちゃんが自転車で登場するところまでは同じなのですが、そこからまさかの「はいからさんが通る」のイントロ映像中でナンノちゃんと絡む柳沢慎吾が登場。お約束の「いい夢みろよ!」を言い放って去ってゆきます。この時点で観客は今までにはないテンションに持っていかれます。
それで一曲目は「はいからさん…」と思いきや、さっきまで羽織袴姿だったナンノちゃんが早着替えで白+ピンクのドレスで登場し、「話しかけたかった」からスタート。
歌唱力は明らかにこの頃より上がっている気がします。
しかしすごい速さでの速着替え、無茶するなぁ……と若干不安になったのですが、その不安が後半的中します。コンサートの終盤、「秋からも、そばにいて」(秋そば)のドレスのスカートを膨らませているワイヤーフレーム(パニエ)がMC中に脱落してしまうハプニング。「ビデオ収録しているのに、どうしよう。あとで考えよう(笑)」と動じないところがベテラン感漂うナンノちゃん。普通サイズのスカートになった「秋そば」衣装も、結構可愛かったですけどね。
そしてサプライズはまだ続きます。アンコールでまさかの新曲発表。タイトルは「君が笑う日。(オバサンバ オジサンバ)」。中身はナンノちゃんと共に青春時代を過ごした世代に向けた応援歌なのですが、ちょっといたたまれない気持ちになりました。というのも、今回のツアーではナンノちゃんも10代当時の発声方法を模倣するなど、できるだけ当時に寄せた演出になっていたはず。それで何が得られるかと言うと、観客は40年前、もう戻ることのない青春時代にタイムスリップするのです。年齢ネタはありますよ、「台本の字が小さくて見えない」などの自虐ネタはちょこちょこ折り込んではいますが、それでもベースには「青春当時に返っていただく」というコンセプトがあったはず。観客はナンノちゃんの前で、戻れすはずのない過去に戻れていたのです。
ですがそこに、応援歌の体はとっているものの、あななたちはオバサン、オジサンだ……と現実に引き戻すような曲。ちょっとこの曲はこれ単独ではアリなのかも知れませんが、このコンサートツアーのコンセプトとは合っていない気がしました。別のところで歌って欲しかったかも。
ダメ押しのサプライズはナンノちゃん初のディナーショーの日程に宇都宮会場が加わったことですが、私は見送りです。ちょっとお値段が張る(コンサートの4倍)のと、ホテルの大広間でひとりで美味しいご飯を食べるのに気が引けるためです。
いや、それにしても、「NHKホールでコンサートを聞く」という、一生のうちのやりたいことリストがまた一つ達成できて良かったです。しかもナンノちゃんのコンサートですからね。望外の嬉しさです。
ナンノちゃんが「レコードプレーヤーがなくても買ってください」と押し売りしていたレコード(笑。






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