家の近くの地区センターで「おおかみこどもの雨と雪」が上映されたので家族で見てきました。いわゆる公民館みたいなところで上映するもので、安価に見られる基本的に子供中心のイベントです。劇場で多少騒いでも全然オッケー的な。
私はこの手の興行で映画を見るのは初めてなのですが、いやぁスクリーンは小さいわ(真ん中あたりに座っても普通の劇場の最後列で見るより小さい)、音響は2chで天井からだわ、観客席の傾斜が緩いので前の人の頭がスクリーンに重なるわ、そして極めつけはスクリーンに縦線が一定間隔で5本入っていて映像に没入できないとか…「安く家族で見られる」のだけが売りという上映でした。まぁこの手の上映にクオリティを求めてはだめですね。
でも安い安いと言っても子供はブルク13などと比較しても100円、大人はレイトショーで比較すると400円しか安くなってないので、クオリティの大きな差を考えると、まったく割安ではありません。純粋にクオリティだけを求めるならあと数百円出して通常の劇場に行くべきですが、まぁこの興行の主眼はそこではないですしね…。
とここまで書いていて気がつきましたが、家族4人で行くのであれば、あと数百円でブルーレイが買えることに…(笑 いやいや、まぁこの興行の主眼はそこではn(ry
おおかみこどもの雨と雪 Blu-ray+DVD ファミリーパッケージ版(本編BD1枚+本編DVD1枚)
ところで本編の感想ですが、封切り時に「子供向けと思われていたが実はあまり子供向けではない」と言われていたのをすっかり忘れていて今回家族で見に行った訳ですが(笑 子供向けではないというよりは、全方位(あらゆる世代)向けに少しずつエッセンスを混ぜた、という印象を持ちました。でもどこに軸足があるかと言えば、やはり「母性」でしょうね…。
とはいえ、あそこまで(狼と人間のハーフの)子供たちに理解のある母が、下の子の親離れに理解を示さない(命の危機にさらされるまで理解できない)とか意外な気がします。
映像的には狼目線で森を駆け抜けるシーンなどは素晴らしい疾走感でした。ジブリとは違うファミリー向けアニメとして1ジャンルを形成しつつある印象がありますが、作品の真のテーマ(母性)がちょっと地味すぎたかも知れません。この延長で、もうちょっと娯楽っぽい、あっけらかんとした話を見てみたい気もします。
コメント