WWDCを6/10（日本時間の6/11早朝）に控え、先日のiPodシリーズの値上げに続いて、Mac系が値上げされるのではないかと戦々恐々なユーザーは多いのではないかと思う。次回のモデルチェンジではHaswellの搭載が目玉になると考えられるが、主な改善点が省電力化であり、ノートブック機への恩恵は大きいはず。そういった意味ではMacBookの購入を近々考えている方は為替レートの反映に伴う値上げがあっても新型を待つ意味はあろうかと思う。Mac Proもしばらくモデルチェンジがなかったので性能向上は大きくなるはずだ。Mac miniはいつだって後に回される扱いなので「買いたいとき買うしかない」という印象だ。
そして今回一番悩ましいのが、iMac。
Haswellによる性能向上の恩恵が少ない割には、モデルチェンジすると為替レートを反映して27inchモデルで3～4万円値上がりしてしまうだろう。
そのあたりを予測した矢作 晃氏の予測記事はすごい気合いの入りようで、仕事ではなく個人的なパッションがすごく入っているのがよく分かる（笑）し、参考になる。
直近で考えられるのは、以下の３パターンではないかと思う。
(1)WWDCでは何も起きずにスルー。年末に「Late 2013」としてモデルチェンジ、値上げ。
(2)WWDCでMacBook系が総入れ替わりするのと同時に、モデルチェンジなしで値上げ。
(3)WWDCでHaswell搭載の新型が出て、値上げ。
最悪なのは(2)で、これが起きるくらいなら今買うか、または逆にしばらく待つべきかと思う。(1)(3)はまだ納得できる。しかしデスクトップMacではCPU自体は性能が飽和しており、Haswellの恩恵を感じられるかは疑問だ。
私が使っているLate 2009と現行のLate 2012、そして出るかも知れないHaswell世代のiMacに搭載されるであろうCPUを比較してみた：
Haswellは同一クロックの場合、Ivy Bridgeと比較して10%の性能向上があると言われているが、その代わりTDPも約１割の増加がある。そりゃそうだろうという印象だ。こう見てもHaswellというのはピーク性能面ではあまり特筆すべきものがないとように見える。（空欄は裏がとれなかった箇所だ。）
Geekbenchはどうだろうか、iMacの各世代の性能を比較してみる。
一番上の2013モデルは私の予測。
クロックが変わっていなくても並列処理数の増加やDMIの速度向上などで世代ごとにキッチリ性能が向上しているiMacだが、このグラフと体感性能はあまり一致しない印象。最近のiMacで体感性能に一番大きく寄与するのは「Fusion Drive」を搭載するか否かだと思う。
個人的にはApple Storeで金利0%ローンを実施中というのも大きい。いくら防湿庫の整理でいろいろ放出したとは言え、MerrillだのTouitだの買ったあとではさすがにiMacは買えない。でもこの値上げのタイミングをみすみすスルーするのか、速度維持のために夜な夜なHDDの整理をしている時間は不毛ではないのか。
いずれにしても「何が起きてもスルー」というのでなければ、とりあえずオーダーはしておいて決済をギリギリまで待ってみるしかないのではないか。
コメント
ブログ、いつも拝読して参考にさせてもらっています。確かに悩ましいタイミングですね。私も、明日の晩、AppleStoreがメンテナンス中になる前に注文しておき、WWDCの発表によっては間に合えばキャンセルするのがいいと思います。注文しましょう。
私もiMac Late2009を持っていましたが、SuperDrive不調（CDは読めるがDVDが読めない）と内蔵HDD1TBが満杯で整理に時間を費やしていたため、Late2012発売直後に購入しました。CPUの速度向上はさほどでもないですが、CTOで3TBのFusionDriveを選択し快適になりましたよ。この先(1)～(3)のどのケースになるにせよ円安で価格が上がるのは時間の問題で、新型が出るとしてもそれに見合う性能向上は期待できないのではと思います。もし悩んでいるなら価格が上がる前に購入し、差額をFusionDriveやメモリーに回した方が得策ではないでしょうか。Late2012でSuperDriveがなくなった件は、貴殿の場合、既に外付けBlurayをお持ちで問題にはならないと思いますし。
コメントありがとうございます。
そして背後からウルトラキックもありがとうございます（笑
そう、内蔵HDDの整理の時間は、お金で買えるんですよね。
仰るとおりギリギリでオーダーして、WWDCで様子見したいと思います。