プレゼントで頂いたG-DRIVE ev ATCの出番が来た。
El Captainで起動しなくなってしまった「宛名職人」から住所録データをcsv形式で取り出すべく、古いOSでMacを起動することにした。具体的には、MacBook Proに接続した G-DRIVE ev ATC に Time Capsuleから MacOS X 10.9を復元する。実行したところ復元には一晩かかったが、放っておけば良いので手間いらず。翌朝にはG-DRIVE ev ATC に古いバージョンのMacOS Xの復元が完了していた。
…が、G-DRIVE ev ATC 側が理由なのか、MacBook側の仕様なのか、Thunderbolt経由ではG-DRIVE ev ATC は起動ディスクとして機能しなかった。うーむ、万事休すか。他のUSB HDDを用意して復元し直すか…と考えていたところ、G-DRIVE ev ATC の中身=「G-DRIVE ev RaW」は、USB 3.0ディスクとしても使えることを思い出した。
防水ケースからG-DRIVE ev RaWを取り出し、USBでMacBook Proに接続したところ、無事に起動ディスクとして機能した。その後、無事に古い宛名職人を起動して、宛名データをcsv形式で取り出すことができた。
さて、目的が達成できたところで、改めて細部を見てみる。
Thunderbolt端子は防水上これでいいのかな…?というような形状。おそらくコネクタ端子内部までは水が入ると思うので、浸水した後にMacに接続する場合は、端子の中まで乾燥していることを確認した方が良さそうだ。万全を期すなら水没後すぐに使いたい場合は、中身を取り出してUSB3.0接続が安心という気はする。
この中身である「G-DRIVE ev RaW」は、USB3.0端子は付いているが、その他にSATAらしき端子もちゃんと出ているので、USB3.0 – Thunderboltのブリッジ回路がケース側に入っている訳ではない。きちんとThunderboltにふさわしい速度が(試したときはwriteが130Mbps弱、readが140MB/s近く)出た。
一番外のケースから想像すると3.5inchドライブかな?とも思えるが、中身は2.5inchドライブ。ただですら静かなドライブが、防水ケースに入れるとさらに静かに。
さて、このヘビーデューティー仕様のHDD、用途としてはやはり屋外でのデータバックアップなんだろうなと思う。MacBook Proは買い直しが効くが、屋外で採取したデータ(撮影データや計測データなど)はやり直しがきかないケースが多々あるからだ。
ただ、個人的にはそういうヘビーな用途はあまりしないので、普段使いでは「ついうっかり」の落下からデータを守る用途とか、床上浸水とか火災放水があっても普通のHDDよりは生還率が高いHDDとして使うことになると思う。最近はクラウド上にテラバイト級のストレージを個人でも持てるようになったが、そこに出し入れするための回線速度のことを考えると、まだまた当面はバックアップはローカルに持つのが現実的だ。
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