今度のミッションは、家庭教師だ! ヴァイロレット・エヴァーガルデン!
というくらいには、ほどよくテレビ版に対して雰囲気が変わっていました。
あの事件の前日に完成したという映画。京アニの基準ではエンドクレジット掲載条件が「1年以上経験した社員」だったものを、監督の希望で今回特別に「全員掲載」としたことは報道の通りです。その結果、亡くなった社員、負傷した社員全員の名前が載ることになったそうです。
なお、この「外伝」ではない方の劇場版は、本日公開の延期が発表されました。当初来年1月公開予定だったものです。
「永遠と自動手記人形」というサブタイトルが付いていますが、その意味はパンフレットに記されています。なるほどと思いました。
ちょっとくだけたヴァイオレットが見られるのも劇場版ならでは。ツインテールとか尊とすぎます。戦闘時に邪魔になるとか言ってるし。
特に劇場版だから何か壮大な話があるというわけでもなく、テレビ版の延長のエピソードが2話追加になったようなものです。舞台はあの「シャルロッテ姫」の国でのお話しなんですね。前半のゲストキャラはマクロスΔのミラージュっぽいと言うか、響け!ユーフォニアムのあすか先輩っぽいと言うか(中の人は同一)そういうキャラです。
テレビ版が男女どちらにも受けるようなストーリーだったのに対して、これは若干女性ファン側に寄った話だなとは思いました。後半のゲストキャラは幼女ですが、藪の中から「姉」を見つめるシーンはいくらでも眺めていられるくらい緻密でしたね…。
大画面を前提とした引きのアングルを多用した画面構成と、テレビ版よりちょっとゆったりとした時間の流れ方で、没入感はテレビ版以上。それゆえ、エンドロールで一気に現実に戻される感じがものすごいです。曲は「エイミー」という映画用の書き下ろし曲ですが、その曲をエンドロールの余韻で浴びる感覚が「君の銀の庭」(劇場版まどか☆マギカ)に近いと感じました。
Twitterで「号泣」という感想を見ていたのでハンカチ握りしめて覚悟していたんですが、「事件」に思いを馳せる部分を抜きにすると、テレビ版ほどグイグイ泣かせに来る感覚を感じなかったのは、監督がテレビ版と違うからなんでしょうね。
入場特典の書き下ろし小説は「天文台」のエピソードでした。超時空世紀オーガスの桂木桂がゲストのやつですね(違います
なお初日のレイトショーで見てきましたが、パンフレット以外のグッズは完売。劇場も満席とは言いませんが400席くらいのシアターの8割くらいは埋まっていた印象です。注目度は高いですが、テレビ版のファンに向けた(テレビ版の知識があることが前提の)アディショナルストーリーと捉えて頂いて良いかと思います。
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