無印良品のUSBデスクファン(二重反転羽根モデル)を買ってモヤモヤした気持ちになった話

会社で席替えがあって、扇風機の風が届かない場所になってしまいとても暑くて団扇が欠かせないので、卓上の自分用の扇風機を買いました。こういった私物家電を会社で使うのはグレーな会社もあると思いますが、弊社もそうです(笑。黙認されている状態ですが、たぶん厳しくチェックされたら怒られます。そのときはそのときです。全部夏のせいです。そんなわけで、せめてステルス性の高い目立たない色を選択。会社の机上に置いてみましたが、オフホワイトが見事に机と同色。いい感じになじみました。

 

無印良品のUSBデスクファンと言えば技術的にとても見所があって、「二重反転羽根」の採用によりコンパクトな外観に見合わない風を出すのです。二重反転羽根というのは同軸上の2枚の羽根を互いに反対方向に回すことで風をブーストするもので、静音性と風速、風量が高いレベルで両立します。2012年頃に発売されたもので、そのメカニズムは気になっていましたが、ようやく買いました。

ですが、どうも様子がおかしい。これは私の知っている無印の扇風機じゃない。

 

後部フードは掃除のために取り外せるようになっているのですが、後ろの2枚目の羽根が妙に小さいです。しかも回転させてみると2枚目の羽根にはモーターは入っておらず、1枚目のメインの羽根が回ると風の流れでつられて回るだけ。この2枚目の羽根って何の役に立ってるの?と試しに指で押さえて止めてみましたが、特に風速や風量にも変化は体感できません。なんなのこのパチモノ感は…。

いつからこんなことに…と調べてみたら、2017年のモデルチェンジからこうなってしまったようです。「3D羽根」の採用と共に、2枚目の羽根がパッシブになったようです。

無印のWebページから取説をダウンロードして比較してみました。初代の「2枚目までモーターで回るモデル」と、この「3D羽根」を採用するという現行モデルの比較です。

なんと現行モデルは2モーターから1モーターになったにもかかわらず消費電力は増えており、「強」モードでは風量ダウンなものの風速はアップ、騒音はダウンしています。「弱」モードでは風量、風速、騒音ともダウンしています。ざっくり言うと「強」モードではより静かに力強く、「弱」モードではそよ風を目指した、ということでしょうか。

メカ心をくすぐられる仕組みが廃止されてしまったのに性能としては正常進化とも呼べるスペックを達成してしまって、だったらあの2モーターを使った二重反転羽根は何だったんや…と思ってしまいます。用は足りますけど、そこにトキメキはありません

職場事務所での使用感ですが、「強」だと若干騒音が気になる感じ。「弱」だと暗騒音に埋もれてしまってほぼ聞こえません。「弱」でも胸から顔を冷やすには風量は充分です。その辺の空いているUSBポートで給電できます。

ちなみに製造元はリズム時計工業。シチズン配下のメーカーです。モノはMade in Chinaですが、さすが管理がしっかりしているようで、低品質な感じはしません。この価格帯のファンの中では秀逸だとは思います。しかしこの記事を書くに当たって改めて調べたのですが、リズムブランドであれば昔ながらの2モーター式の二重反転羽根モデルが買えそうですね。トキメキが欲しいので、買うかなぁ…。

なおAmazonでは類似品の偽物が多数出回っているので、ちゃんと「リズム製」を買うのが安心です。

おそらく2モーターの二重反転羽根採用モデル:

こちらが現行の無印と同じメカのモデル:

コメント

  1. みせき より:

    はじめまして。
    まさにそのリズム時計製二重反転ファンの扇風機をiMac周りの熱気を逃がすために愛用しております。
    ただ、つい先日、モーターが寿命を迎えてしまい回らなくなってしまいました。2年前に買い求めた品ですが、盛夏にしか回さないので、実働半年ぐらいでしょうか。

    捨てるつもりで分解したところ、モーターは2個入っていました。マブチモーターなら良かったのにと思いつつ、もしかして千石電商あたりで同じモーター売ってたりしないかと思って検索してみたところ、秋月で見た目とサイズが全く同じモーターが売られているのを発見し、2個買い求めて復活させたところです。
    今どき珍しくすべてネジ止めなので、分解/組み立てはとても簡単でした。

    なお、扇風機本体はAmazonタイムセールで879円でした。秋月で買ったモーターは150円/個。復活した満足感プライスレス。
    もうちょっと高くてもいいのでブラシレスモーターにしてくれるとなお良いのにと思った次第です。

    • Kumadigital より:

      はじめまして。コメントありがとうございます。この製造元リズム時計のファン、何か話を聞くとほぼ全員壊れてるんですけどどういうことですか(笑。しかも中身はマブチモーターではないとか、意外ですね。

  2. モト より:

    はじめまして。
    無印、USB、ファン、故障、で検索して辿り着いた者です(笑)
    嫁さんが夏場に職場で使っていたファンが壊れたから直して、と言われました。
    みせき様のコメと同じで実質半年くらい使用しただけの様です。
    羽を指で回すと少し動いたり、ブーンと言う音がモーターから聞こえるのですがすぐに沈黙。
    分解してみた所やはりファンを回すモーターが逝かれてました。首振りのモーターも同型のモーターでしたがそちらは動きました。因みにモーターは中国で作られたマブチモーターのRF-500TBというタイプでした。秋月電子には既に取り扱いが無かったのですが、プラモデルのTAMIYAで同型の物がありました。Amazonで一個750円!(高い!)このモーターは小さな模型用のソーラーパネルでも動かせる低電力、低回転モーターらしいです。高いのでどうしようかと思いましたが、分解までしたのでモーターを取り寄せてみることにしました。換装はこれからですが、どのくらいの耐久性があるか…不安です(笑)

  3. モト より:

    度々お邪魔致します。昨日コメントした者です。
    TAMIYAのモーターが合うと書きましたが、実際当てがってみましたら軸の長さが数ミリ短かったのでポン付けは出来ませんでした。ただ諦めるのは悔しかったので、小さい羽根の方の軸を短く削り、何とか換装することができました。

    • Kumadigital より:

      コメントありがとうございます。そうですか、ぽん付けダメでしたか。
      マブチのモーターはCDプレーヤの軸にも使われることもあるので、そこそこ耐久性が
      あるのではないかと思っていましたが、この無印ファンに関しては耐久性は芳しい話は
      聞かないですね。マブチのどこの工場で作ったかにもよるのでしょうか。
      なお私の無印ファンは今のところ特に支障なく動いています。

  4. とんとかいも より:

    はじめまして。
    私も同じことでモヤモヤした1人です。
    で、それ以上にモヤモヤというかガッカリしたことがありまして、「デスクファン3台目」はリズム時計製以外を選択しました。
    デスクファン1台目、
    無印の正真正銘のツインファン(2モーター)、
    これが稼働1000時間になる前に動かなくなりました。
    デスクファン2台目、
    私はなんちゃってツインファンと呼びました。
    1台目が1000時間になる前に動かなくなったのは、ハズレ品だったのだろうと考えたのですが、なんと2台目も同様に1000時間になる前に動かなくなりました。
    壊れる前の挙動もよく似ていました。
    根本的な問題があるのでしょう。
    そのようなことがあり、3台目は他社製(山善)を購入しました。

    • Kumadigital より:

      実はですね、3シーズン目の今年、動かなくはならなかったのですが、
      やたらブルブル震えだし、低速モードが事実上使えない状態です(笑。
      高速モードにすればブルブルは納まります。

      私も次はないかな、と思っています。
      (もっとも、首固定モデルはディスコン?になったようですが。)

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