ガンダムUCは「箱の鍵」の話でしたが、今回は箱がカギになる話。保管スペースを圧縮すべく、PGユニコーンガンダムの箱を半分の大きさにしました。
このような感じに長手方向に1/2の大きさにカットし、再構成しました。
とっても便利な把手は位置を変更して移植。
底面も元箱と同じようにきれいに組めるように再構成しました。カギとなるのは、側面を底面フラップごと持ってくることです。
半分に切った本体に側面を糊付けしてあります。ここで段ボールをきれいに折り曲げるのに、百均のピザカッターを使用しています。微妙な切れ味の悪さが、段ボールの曲げ筋加工にちょうど良いのです。
工作中の風景。右下にあるのがピザカッターです。寸法は成り行きで決めていますが、段ボールの厚みや、曲げ部の寸法なども考慮して決めます。内箱も同じ要領で1/2の大きさにしますが、外箱のりしろ部の厚みも考慮する必要があります。小さすぎるとガタが出ますし、ピッタリすぎると空気が入らず注射器のようになり、出し入れしにくくなります。
そうそう、段ボール表面のコーティングの面には紙用の糊が付きにくいので、糊付け面のコーティングはカッターで細かくキズを入れて糊を付きやすくします。
裏面。もともとこちらが表面なのかも知れませんが、こっちを下にした方が使いやすいです。
フラップ部。元々把手がはまっていた穴は特に塞いでいません。フラップを固定するノッチ部は、元箱にあった物を位置も変更せずにそのまま流用しています。2個あったのでそのうち1つを使いました。
内箱。幅を外箱内寸より数ミリ小さくしているので、出し入れはスムーズです。パーツを梱包しているビニールや取説を噛まないように、押さえのパーツ(帯)をつけました。これらは内箱を小さくした際の余りの段ボールで作っています。
最上段には取説と、武器をランナーが入っていたビニール袋に入れた物を配しています。緩衝材の代わりです。バズーカは塗装はげを防止するため伸ばした状態で固定にしているのでガンダムの身長ほどの長さがあり、入れる位置は限定されます。
取説類を押さえている帯の下に、もう1つ帯を設けています。こちらはガンダム本体を押さえている帯です。ガンダム頭部のツノを保護する役割もあります。
このような形状でツノに他の梱包物が当たらないようにしています。
また、肩を上方向から押さえていて、たとえ箱を逆さまにしてもツノに荷重がかからないようになっています。イメージとしては「胃のバリウム検査の検査台の肩押さえ」の仕組みです。本格的に輸送する際には、この肩当ての部分にもビニールを掛けた方が良いかも知れませんね。
背中のバックパックは外した状態で梱包しています。爪先の高さはちょうどカツカツです。
スタンドの支柱は配線が通っており、しかも容易に配線が外せないので、配線に負荷がかからない位置で支柱が固定されるよう梱包部材を配置しています。
ガンダムの下にはスタンド基部が入っていますが、ガンダム本体と直接擦れないよう、ガンダムと接触する部分に緩衝用のフラップをつけています。
フラップを別角度から。
すべて取り出したところ。
部材の配置は、ガンダムとスタンドが箱を360°どの方向に倒しても動かないようにするのをコンセプトとしています。
制作中に使った図面の一部。ガンダムを入れて寸法を測りながら部材の切り出しを行いますが、この際、展開図のイメージは頭の中で完結させることができないので、間違わないように一応紙に書き出しています。
素組みの状態ではスタンド支柱は嵌合がきつくて容易に外れないので、だいぶ削って外れやすくしています。
これで少し保管スペースを稼げました。長年の懸案事項だったので、少し肩の荷が下りた感じです。
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