EOS R システム 5周年

腹黒い三連星がそれぞれEOS Rシステム5周年のエントリを書いているので、私も書かないといかんだろうなという義務感←で書きます。

2018年秋に発売されたEOS Rですが、在庫状況が落ち着くのを見計らってその年の年末頃にEOS 5D Mark IVを手放してEOS Rに乗り換えました。その後EOS R6、R6m2と出るたびに前のを売って乗り換え、ということを繰り返しており、5年で3台という私としては過去に例のないハイペースで乗り換えしています。ただ、途中でRFマウントレンズの拡充にかかるコストに耐えかねず、フジのX-T30を手放してしまったのだけが心残りです。今となってはフジのデジカメって、買おうと思っても出荷数が極端に少なくて買えないですからね。

EOS Rは初物感特有の意気込みが感じられるモデルで、サイカ先生が言及されているようにストラップ取り付け部の意匠はカッコイイし、背面のコントロールバーはキヤノンらしからぬ完成度の低さで企画だけが空回りしていました。絵作りは近年のEOSの中ではあっさり目、寒色系のやや青と緑に転んだ描写で、このあとEOS R5/R6でEOS 5D Mark IVに近い色に撚りを戻したところを見ると、搭載したセンサーにちょっとクセがあったのかなと勘ぐってしまいます。

R6はキヤノンのバリューフォーマネーを再定義したモデルで、30万円如きでは「5」は使わせませんよ、という意思が示されました。「5」を使いたいなら45万円出してねと。ちょうど円安傾向と日本以外の物価高が重なった時期であり、内外価格差是正をどうするというハンドリングが難しかった時期でもあります。商品の高価格化がもたらす中の人の賃金アップの循環を目指す流れの走りでもあったことから、この世代から「30万円では6」が定着しました。

とはいえ「6」がそれまでの「6D」のような廉価版かと言われるとそんなこともなくて、外装こそ樹脂ですがフレームはきちんと入っており、軽く防塵防滴、単なる廉価版とも思えないようなスペックだったのは確か。コンプレックスを持つのは本当に「6」という番号だけで、スペック上は何ら不満はありません。

ただこのR6を所有していた時期がコロナ禍の外出制限の時期にきっちり被りまして、持ち出したところといえば蔵王(山形県)と横浜ガンダムくらいだったでしょうか。ちょっと不憫だったかなと思います。

R6 Mark II になるとさらに不満がしらみ潰しされ、生成される画素数もアップし、6,000 x 4,000画素という以前ソニーのα6500を使っていた頃以来のキリのいい画素数に(α6500もAPS-Cですが6,000 x 4,000画素でした)。被写体認識も他社に追いつき、アクセサリシューもモダン仕様に。普段使いでは何ら不満はありません。強いて言うならもう少し薄く軽くなって欲しいのと、車のアウディのようにボディのチリ合わせを一定にしてくれると見栄えが上がるかな、というくらいでしょうか。

ミラーレスというのはメカトロニクス技術を使わない、エレクトロニクスとソフトウエア技術の比重を著しく高め、キヤノン/ニコンが牛耳る市場のゲームチェンジを目指すために生まれたと思っているのですが、一方でカメラの未来の姿として一つの正解だったのも確か。私はミラーレスはカメラとしては廉価版にしか見えないのですが、高校生の息子に言わせると高級機の証なんだそうで。CMOS歪みを気にしない世代ということもあって、メーカーのブランディングは上手くいってるなぁと思った次第です。

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