コシナ NOKTON 40mm F1.2 Aspherical(RFマウント)

純正のRFレンズで摂取できない養分を蓄えたレンズが出ていました。少し前に NOKTON 50mm F1 Aspherical (RFマウント) というのは出ていましたが、いかんせん実売20万円、ちょっと勇気が要る価格です。今回出たのは少し広角に振って明るさも少し抑えた40mm/F1.2というスペック。それでお値段は半額になりました。実売は10.6万円ほどです。

EOS R/RP/R6では周辺にマゼンダ被りが出るとアナウンスされていますが、これはEOSに限った話ではなく、ざっくり言うと広角系のオールドレンズを、比較的古い設計のセンサーを搭載したカメラに装着すると出がちな現象のようです。おそらく昔のセンサーは、端部に浅い角度で入射する光をうまく捉えられない構造なのだろうと思います。

このレンズのEマウント版は2017年ごろに、Zマウント版も少し前に出ていたようですが、今回RFマウント版を出すにあたりEOS Rシステムに似合うようにデザインを一新、さらにキヤノンから設計情報開示をしてもらったということで、電気的な動作信頼性も高そうです。ただ、キヤノンのRFレンズと異なり、本体側で画像補正をすることはないようで、あくまでレンズの素の性能を写すコンセプトとのこと。いいじゃないか。

先行レビューなどを見ると、F1.2でゆるゆるなのに、F2.8で急にシャープに豹変するとか、今やロストテクノロジーなんじゃないかというような特性を持っているようです。F1.2を生かすためには1/8000でも足りないケースがあり、NDフィルターの携行も必要だとか。

RFマウントの純正レンズで特に安価なものは、重量が軽くて写りが良いのには舌を巻くのですが、軽量と引き換えにプラスチッキーだし、モーターはSTMで緩慢だし、画像補正に頼った小型化だしで、結果は良くても写真を撮る行為というプロセスの満足度があまり高くありません。

そういった渇きを癒やしてくれるレンズなんじゃないかなぁ…と期待しています。1月発売。

コメント

  1. […] クリスマス前、コシナがフォクトレンダー NOKTON 40mm F1.2 Aspherical RF-mount を発表しました。(製品情報) 優等生的なキヤノン純正RFレンズとは違ったロマン成分に惹かれるのはワタシばかりではないようで、クマデジ、ノクトロン 40mm F1.2買うってよ ってのはデマですが、アッガイ あんがい本当になるんじゃないかと思っています。 […]

  2. こんどう より:

    このレンズ私も気になっていました。最近6D2→R6mk2と乗り換えたので便利は便利なんですが、マニュアルの操作感も味わいたい・・。ただ、この感情の元をたどれば、手放した後で気づいたX-T30にマニュアル金属レンズを組み合わせて遊びたかったな・・という気持ちです。そこにX-T30Ⅱが最近急に在庫復活(処分?)してきて、気持ちがぐらぐらしています。

    • Kumadigital より:

      私もEOS R(初代)を使っていた頃、X-T30ばかり使うようになってしまい、なんのためにEOS Rを買ったのか分からなくなってしまったのでX-T30を手放しました。ですが富士フイルム機は1台あってもいいですよね…。ちょっと手放したことを後悔しています。

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