お試しで使っていた「FreeStyle リブレ2」の使用期限(2週間)が終了しました。測定誤差が怪しいという話も聞きますが、リアルタイムで血糖値が可視化されるのは興味深かったです。
下の写真は取り外したセンサ。500円玉くらいの大きさです。中央の黒い毛みたいなもの(フィラメント)が体に埋まっていました。装着するときは針に見えましたが、2週間装着して抜いたら剛毛のように見えました。この写真だと太く見えますが、実際にはフラットな断面形状で、平めんみたいな形をしています。
どうも調べてみると、針は装着時だけ刺さってフィラメントを体内に送り込んだら発射装置に戻るみたいですね。
糖尿病患者は食べると血糖値が普通の人より上がります。その上がり方が激しかったり、長時間にわたったりすると血管にダメージを与えます。その結果、足が壊死したり、脳卒中になったり、失明したりする訳です。怖いのは自覚症状がないことです。血糖値を測定・管理していないと、ある日突然視界が暗くなったりする訳です。ホラーです。
それでこういった装置で血糖値の管理をすることが役に立つのですが、2週間試しただけですが、以下のような知見を得ました。あくまで私の場合です。
・ベジファースト(野菜だけを食前10分前に食べて、小腸にゲル状の膜を作る)は食後血糖値の上昇に対してかなり有効。逆に、「糖の吸収を穏やかにする」系のドリンクはほぼ役に立たない。
・ベジファーストに必要な野菜の量は野菜によって異なる。もやしは安いが大量に摂取しなければならない。逆にブロッコリーは安くないが50~70グラム位で足りるので、ベジファースト1回あたりの単価はもやしと大差ない。
・朝食後の血糖値スパイク(基準値以上に血糖値が急激に上昇すること)はベジファーストでは回避できない。食後に汗をかくレベルの運動をするか、糖質(パン、ご飯)の量をいつもの1/3とかにするしかない。
・「就寝中に血糖値が緩やかに低下」と「就寝中に血糖値が緩やかに上昇」では、前者の方がぐっすり寝られる。すなわち、寝る前に少し食べた方が良い。だが、これは消化器系のセオリー(就寝時は空腹にする)とは真反対。
・ゼロでないコーラとか、ケーキとかはあまり血糖値に影響がない。ご飯の方がよほど悪質。
・空腹時に手が震えるのは、血糖値が90を切ったあたりから。
・食後の運動は血糖値を下げる効果があるが、運動を止めるとその瞬間から血糖値の上昇が再開する。たとえば食後に血糖値が上昇するが、10分間運動するとその10分間だけは血糖値が下がる。運動をやめるとまた上がる。
こんなところですかね。
以下は1日の動きの平均グラフです。黒線が中央値、濃い青が25-75%範囲、薄い青が10-90%範囲です。3食ともベジファーストやってるんですが、朝食後はよくありません。なお夕食後は15-30分の運動をしています。
以下は1日のうち、血糖値範囲の時間の割合です。基準とされる181以上が18%、基準範囲内の70-180が82%です。糖尿病患者の場合、70-180の範囲が80%以上あれば良好、できれば90%あるとさらに良いそうです。なお健常者だと70-180の範囲が100%になります。
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