CEATEC JAPAN 2025(の、さわりだけ)

CEATEC JAPAN 2025 に行ってきました。

 

色々見どころはあるのですが、今日のブログでは一点だけ。半導体メーカー ANALOG DEVICES社のブースにあった、鹿島建設の立体音響スピーカー 「OPSODIS 1」。すでにクラファンで販売された製品ですが、一般販売は来年とのこと。

これは鹿島建設のコンサートホール設計技術…ではなく、コンサートホールの音響設計をシミュレートする技術で作った3Dサラウンド用アクティブスピーカー。

基本的にはニアフィールドリスニング用途で、1人~並んで3人程度までの使用を前提にしているとのこと。スピーカーから離れるほど、3D効果が薄くなります。ただ、3D効果は環境の S/N とも関係しているというのが面白い。

開発の方にレクチャーを受けながらという贅沢なリスニング体験をしてきましたが、確かにデバイスとしては目の前に存在する1台のスピーカーユニットなのですが、生成される音場は頭の周りを取り囲みます。いわゆる L/R 逆位相ともちょっと違う感じなんですが、雰囲気は似てるものの、そんな雑なものではありません。

なんとなく側面にもユニットついてるんでしょ?と思っていたのですが、なんと側面にあるのはパッシブラジエター。すなわち低音です。

そして前面パネルが斜め上を向いている理由は、パソコンのモニタの下にに設置できる薄さで、できるだけ大きなウーファーを納めたかったからとのこと。ウーファーを垂直に立てるより少し傾けたほうが高さが抑えられるのは分かりますが、もっと倒すと今度は背面のボイスコイルとマグネットが邪魔をして薄くならないとのこと。なるほど!

パソコンのモニタスタンドをまたぐため、やや高さのあるゴム足がついています。

OPSODIS 技術としては、理想的には リスナーを取り囲むような円弧状のスピーカーユニット、しかも正面付近が高音で左右に行くほど低音が出るようなスピーカーがあれば 理想らしいのですが、そんなものは世の中に存在しないので、それこそ ANALOG DEVICES 社の DSP 技術で平面に一列に並んだスピーカーでそれ相当の音を計算で作り出しているようです。

内蔵スピーカー6個に対して、アンプが6基あるというのも興味深い話で、すなわち、6個のスピーカーから完全に別の音が出ているということになります。

それでこの製品でやろうとしていることは、耳の位置でサラウンドとして聞こえる音をシミュレーションしてスピーカーから出す、ということらしいのですが、話としては分かりますが実際そんなことができるんだなぁという印象です。

 

ノベルティはパンフレットに張り付いているチョコ。森永のカレ・ド・ショコラでした。

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