プラズマ、液晶、有機ELとも決め手に欠けるという話は先日書いたとおり。その後色々調べてみたらさらに迷う結果に。
まず液晶。SONY QUALIA 005に代表されるようなLEDバックライト液晶の画質を見てしまうと、色再現という観点1つでもまだまだ画質向上の余地があることを見せつけられる。特にLEDバックライト液晶の「赤」の発色は特筆に値する。通常のバックライトのそれが黒ずんで見えるくらいだ。LEDバックライト液晶が庶民プライスになる日は近いとも思えないが、それでもテレビの平均寿命である10年以内には普及するのは間違いないだろう。
次に有機EL(FED, SEDとも言う)。東芝とキヤノンの合弁会社に期待大だが、液晶やプラズマに圧倒的に差を付ける画質のパネルに、液晶屋プラズマと同等のプライスタグが付くだろうか。2006年の初登場時はまずはプレミアム価格でのスタートになるのではないか。また有機ELは寿命が不利とも聞く。寿命問題をクリアした上でリリースされるか不安は残る。
最後にプラズマ。パナソニックは今後プラズマの実用画質、すなわち店頭での画質ではなく、ずっと暗い家庭のリビングでの画質は、液晶より有利であるという訴求をしていくらしい。まぁパナソニックは液晶は他社から調達し、プラズマは新工場を建てて内製しているので内製率の高い製品を売りたいというバイアスがかかるのも解るが、それでもウソをついてまで商売をするとは思えない。実際に画質を確認したわけではないが、すでにプラズマを持っている知人によると、パナソニックの主張通りリビングでの見栄えは店頭とは全然違うのだという。彼曰く、店頭より暗いリビングでは液晶は原理上黒浮きが目立ち、プラズマは店頭で気になる外光が原因の白けがなくなるためではないかと言う。なんだプラズマいいのかよー。
問題はその32V型~28V型のプラズマを作っているメーカーが少ないこと。とはいえボリュームゾーンである36V~42V型は40万円以上級となり予算オーバーだ。
もうこうなると薄型テレビはどうでもいいかという気分になってくる。
パナソニックが根強くブラウン管方式のハイビジョンをリリースしているのはダテじゃないという訳か。ブラウン管なら薄型の価格の6割くらいで買えるしな。
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