内容的にはAirMacベースステーション+HDDな訳だが、公式なソリューションとして提供してきた安心感は大きい。価格も500GBで35,800円と、内容を考慮すると高いわけではない。(1TBの59,800円はちょっと割高。)
今回の製品群で俺が一番気になったのがこのTime Capsuleだったし、かなりポチりそうになったのだが、冷静に考えてみた。無線LANでバックアップすると言うことは、実効転送レートはせいぜい3MByte/sec前後。100GBのバックアップだと10時間前後かかる計算で、アップルの説明でも「初回は一晩」かかると言っている。とはいえバックアップはユーザが意識しない間に行われるので、一晩かかっても何ら問題はない。
しかしひとたびMacがクラッシュし、HDD全体の復元を迫られた場合には、復元にも1晩かかると言うことだ。もしかするとGigabitEthernetで直接接続すればもう少しは早く復元できるのかも知れないが、GigabitEthernet経由で復元が可能かどうかの明記はない。
復元に必要な時間より、普段の利便性をとった製品と言える。何年に1回のHDD全体クラッシュを考えるより、普段が快適な方がいいじゃないか、という考え方だ。
それとこれはTime Capsuleに限らずバックアップ用途向けのHDD全体に言えることなのだが、振動センサを付けた方がいいように思う。大地震の時にバックアップHDDもろとも壊れて貰っては困るからだ。米国で設計しているアップルはともかく、地震大国で設計しているバッファローやアイオーデータにはぜひお願いしたい。
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