今ブルーレイレコを買いに行こうと思ったら、事実上パナソニックとソニーの寡占状態である。まぁこのどちらかを買っておけば間違いはないわけで、そういった安心感から、スペックを細かく調べてられない、マニアじゃないし、というユーザに支持されているのだと思う。
逆に、マニアでも細かいスペックを見ていくと、やはりパナソニックかソニーに収斂してしまうのも現在のブルーレコの市場である。というのも、ブルーレイレコの開発には莫大な開発費がかかり、ブルーレイレコ自体、または薄型テレビ他で充分な収益を上げているメーカーでなければ、ブルーレイレコを細部まで「作り込む」だけの開発予算が確保できないからだ。
かく言う俺もそろそろ欲しいなと思っているのだが、なかなか機種選びに難儀している。今までDVDレコを使ったことがないユーザと使い倒しているユーザでは着眼点が異なると思うが、使い倒している側の観点で評価すると、以下のようになる。
【パナソニックBW900/BW800/BW700/BR500】
【ソニーT90/T70/T50/L70/A70/X90】
なお、松下、ソニーとも「ビエラリンク」「ブラビアリンク」という機能があるが、どちらもHDMI-CECベースの技術である。完全な互換性はないが、互換性は全くない訳ではないようなので、HDMI-CECに対応したテレビをお持ちの方は試してみる価値はあると思う。特に近年の入力がしこたまあるような薄型テレビでは、レコーダの電源を入れるだけでテレビの入力切り替えがされるだけでも、動けば「みっけもの」だろう。
両社とも画質、音質に拘ったモデルもあるが、個人的には1台しかレコを買うつもりがなければ、比較する機会はないわけで、画質、音質に拘ったモデルを買う必要はないと思う。内部コストを見積もってみると、上位モデルほどメーカーの利幅が大きくなるのは、クルマとまるで同じである。また両社とも6月からのダビング10にはバージョンアップで対応するようなので、その点は心配不要だ。
ソニーのPSP連携には一時期かなり失神しそうになったが、やはりハイビジョンは大画面で楽しみたいので、我に返って今に至る。
ところで誰もが言っていることなのだが、東芝のブルーレイが出れば最強なのは疑いようがない。しかし東芝はHD DVDの件で社長が怒って光ディスク自体から撤退する方向なので、東芝の参入は諦めた方がいい。それに東芝の株価はHD DVD撤退前の水準に戻っている。
個人的に今すぐ一台だけ買え、と言われたら、現時点ではBR500かな、という気はする。理由は他にレコを持っているので、W録画の必要性がないこと、安いこと、SDカードからの直接再生が出来ること、ソフトウエアの洗練度が上がっていることを評価して、だ。
年末まで待てるのであればBW500相当のソフトウエアになった、BW700またはBW800の後継機がいいかな、という気はする。
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