「ノーコメントとさせてください。しかし問題が発生することは望んでいませんから、普通にお使いになっていておかしな現象が起きることはないように作っています」
さぁ、きな臭い話が出て参りました。さすが本田氏です。
オリンパスとパナソニックの間で、「マイクロフォーサーズ」規格におけるカメラ側での色 収差補正について何らかの話し合いが行われたものの、合意に至らず、パナソニックが走り出してしまったことが示唆されている。
もちろんソツがないパナソニックのこと、純正レンズ以外を組み合わせた場合でも大きく破綻しないように設計されているのは当然。しかし、あえてオリンパスとの合意に至らずに製品化してしまったことから、パナソニックとしてはカメラ側での色収差補正がかなり有効であると判断したことが伺える。近年のコンデジ同様の収差補正を何としても組み込みたかったことが伺える。
カメラ側での色収差補正 何らかの補正は近年のトレンドだが、たとえばキヤノンがEFレンズを対象にした色収差補正 周辺光量補正を本体側で実施する一方で、キヤノンEFマウントに乗り入れているサードパーティ製のレンズでは補正が利かないのは解る。
しかしマイクロフォーサーズという規格の上では、ちょっと意味合いが違うように思う。一緒にやっていくんです、互換性があるんです、と言っておきながら、やはり自社同士の組み合わせが最高ということになれば、マイクロフォーサーズの互換性に魅力を感じていたユーザーは興ざめだろう。
パナソニックの社風として、お客様のことを最優先に考えた結果なのだとは思うが、彼らはときどき悪貨を認めるフシがある。お客様にしてみれば「お困りなのは解りますが、悪貨が悪いんです」というメーカーよりも、「お困りでしょう、悪貨でもOKです」というメーカの方が嬉しいのは当たり前だ。でも長期的に見た場合、それでいいんだろうか。
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コメント
ニコンはレンズにかかわらず、色収差は画像から自動補正しています。
この方式が一番安全・安心かと。
ちなみに、パナやCanonがやっているのは歪曲収差のほうかと。
これはレンズ依存でやらざるをえないですねぇ。
個人的には古い考えかもしれませんが、
歪曲収差は交換レンズの味ですし、補正する必要はないのではないかと思ってみたり…。
そういうのは、レンズ固定式のカメラでだけ、やれば良いと感じております。
M4/3がパナ主導というかパナ側の強い要望によって策定されたことは、ある程度知られていた事実ですし、そうしようとするパナの立場・意向も容易に想像できます。
さらにマイクロ化しフランジバッグを短縮することによる問題(4/3の理念から外れる点)は当初から懸念されていました。
したがってパナが色収差補正を光学的に解決せずフライングしたことは、いまさら驚くほどではないと思います。
オリンパスのM4/3機が遅れているのも、このような背景がからんでいます。
だけど、この件は4/3に遺恨を残すできごとになるでしょうね。4/3の一貫性もさることながら、ソフト的に解決すればよしというのが最近の風潮でもありますが、まず光学的に破綻のないものをつくることが優先されると思いますし。(考え方が古いですか?)
他社フルサイズ機が従来のマウントでは光学的に補正しきれなくなっているからこそ、過去を断ち切った4/3規格の存在意義の重要な一点があったのだから。
かくいう私はキヤノンからE-3に転向し、銀塩は中判を依然として使うユーザーです。
23:06投稿のコメント、
「色収差補正を光学的に解決せず」
は
「諸収差補正を光学的に解決せず」
の誤りでした。訂正いたします。
クマデジタルさん、
気のせいかもしれませんが、記事中での議論は、色収差ではなくて、コンデジで流行の、広角での歪曲収差をソフト修正するという話ではないでしょうか?
また、倍率色収差の補正であれば、最近のデジイチならば持っているはずですし、混乱はないと思います。
元々、色収差をレンズで補正するには、超高額なEDレンズや、スーパーEDレンズなどが必要なので、ズームレンズは易く仕上げたいというパナの方針かもしれませんね。
>>MacBSさん
すみません、ご指摘感謝です。
寝ぼけてました。本文修正しました。
まぁ補正はあっても、ON/OFFできればいいのではないでしょうか。
>>ひぃさん
そう、従来のDSLRにはできないことをするための規格変更だったのに、残念ですよね。
遺恨残しますよねぇ…
>>Kiyoさん
すみません、ご指摘感謝です。修正しました。
もちろんコストダウンの面もあると思いますが、
オリンパスとの合意はとって欲しかったと思います。
厳しい言い方かも知れませんが、オリンパスでは、
パナと対等に交渉するのは無謀だったかも知れません。
クマデジタルさん、
>悪貨
これは、「毒」とも言えると思います。
「毒」=少量ならなば「薬」です。
ただ、おうおうにして、毒を食らわば皿まで。となりかねないので、レンズの場合で言えば、光学メーカーとしての良心が補正の少ないレンズを最良と考えるのか、家電メーカーとしての良心が、安価で適度なレンズを補正して使うことを次善策としてよしと考えるかの闘いですね。
ただ、大手2社が、とうに諦めている補正の少ないレンズ作成を、中々3番手にもなれない大手光学メーカとしてのオリンパスが、全うしようとしているのが、はがゆいところです。
業界の良心ともいえるSuper High Gradeレンズ(S.H.G=松)までもを出荷しているオリンパスは、35mmライカ版以下のサイズでの最良のレンズを設計・製造しているので、ボディ側での補正機能の搭載は、一番遅れています。
Panasonicにそのレンズ技術が無いわけではありません。フォーサーズ用のLeica Dレンズシリーズは、パナの独自設計ですが、Leica社の検査装置を使い、Leica社の基準で検査されています。
出荷本数は多くはありませんが、このレンズユーザに非常に好評を得ています。
パナも、補正の少ないレンズを作成したい意思はあるでしょうが、バランスを知る企業として、毒をくってでも、軽量小型化を計りたいという事だと思います。同時に、格段に易くなりますし。
なお、レンズ設計に関する限り、パナがオリンパスと同等、対等と言える立場にはないと思います。
パナのDSLR事業自体が、オリンパスにおんぶに抱っこで立ち上げって来ているわけですから。