前回のエントリでEOS 5D Mark IIのカメラ内JPEGのファイルサイズが過去機種に比べて小さめであるという記事を書いた。実はカメラ内JPEGとDPPで生成したJPEGを解析ツールで見たところ、量子化テーブル(DQT)すら別物だった。これでは同一画質にはなるわけはないと思ったのだが、それ以前にDPPで表示されるJPEG圧縮前の画質すらJPEGの圧縮云々を語る必要もないほど別物であるというオチがあった。
元の画像 ISO3200
以下、ミニカーの荷物室のドアノブ分の等倍表示:
DPPでRAWを開いた瞬間に表示される画像
たぶん、これがCMOSから出てくる状態そのもの
DPPでRAWを開いた後、数十秒後に平滑されて表示される画像
DPPでのデフォルトの現像状態
カメラ内JPEG(Fineモード)
JPEGの圧縮ノイズを語る以前に、甘い
但し平面のノイズは少なめ
こりゃRAWとJPEGで、それぞれの用途に合わせて、従来より強めの差を付けたのかな。
コメント
N社のNRWをMac用N社専用ソフトで開くと自動的に現像されますが、ノイズ処理は輝度を滑らかにしてカラーを少し残した感じです。
面白い事にWin用の同じ専用ソフトで開くと、ノイズ処理はカラーを滑らかにして輝度を少し残した感じです。
特に連写するカメラのカメラ内の画像処理エンジンは、スピード最優先という感じなんでしょうか。
たしかにjpeg劣化は高画素の場合は多少の圧縮率の差はほとんど分からないので、今更、圧縮技術自体がまずくなる事はなさそうですね。
スピードと電力が優先されるかも知れませんし、もしかすると、そのままプリントされることを念頭にした絵作りなのかも知れません。
後日エントリしますが、どうもメーカーはそういった手段の違いによる画質差というのは、あまり気にしてないみたいですね…