Audi R8 5.2 FSI quattro 試乗

ディーラーのお誘いで、Audi R8に試乗する機会に恵まれました。しかも高速道路で。
まぁR8は「撒き餌」であって、真の目的は「A3をA4に買い換えませんか」という商談だったのですが、そんな予算はないと一蹴(←ダメ客(笑))

Audi R8 5.2 FSI quattro

で、R8。あまり見ない青色ボディですが、エンジンもV8 4.2L版ではなく、V10の5.2L版の方。ミッドシップエンジンの、クワトロ(4WD)です。日本に何台もないはずなので、おそらくこの個体なんじゃないかなと思われます。

Audi R8 5.2 FSI quattro

しかしこれ、子供の頃見ていた「スーパーカー」そのものですよね。これに乗れる日が来るとはね…(試乗だけど

Audi R8 5.2 FSI quattro

ちなみに価格は2,236万円。過去に自分で運転したことのあるクルマで一番高いのは2004年型LEGENDの525万円だったので、一足飛びに記録を更新です。LEGENDの際は試乗に当たって保険料500円を払わされたのですが、さすがAudi、保険料なんてことは言い出しません。

試乗したR8は左ハンドルだったのですが、セールス氏から
「左ハンドル、大丈夫ですよね?」
と念押しされたのですが、
「え、ええ、たぶん…」
としか応えられなかった私は、無事に帰ってこられた今だから白状しますが左ハンドル車を運転するのも初めてでした

Audi R8 5.2 FSI quattro

エンジンをスタートさせると、見た目に反してジェントルな振る舞いで拍子抜けなのですが、セールス氏がアクセルを一踏みすると「ドドド!」と野太いエキゾーストが! これは怖い! つか、近所迷惑だからもうやめて!

国産車でこんな音出してたら絶対車検に通らないと思うのですが、スーパーカーだから大目に見られていることもあるようです。

Audi R8 5.2 FSI quattro

座ってみると、スポーツタイプのシートでありながら、私の大きなお尻がちゃんと収まります。初めて座るのにしっくりして(まぁ試乗車なのでこなれてたってのもあるでしょうけど)、このまま大阪まで休憩なしに走れるんじゃないかと思えるくらい快適な座り心地です。

Audi得意のツインクラッチ「DSG(Sトロニック)」ではない「Rトロニック」というミッションをAレンジに入れ、恐る恐るフットブレーキをリリースします。…あれ?走らない。そう、Rトロニックはクリープがないんです。よって、坂道発進では後ろに下がります。

Audi R8 5.2 FSI quattro

これ本当にパワステなの?というくらい重いステアリングを切りつつ公道へ。そうとう視線を浴びているはずですが、それを確認している余裕はありません。大きく張り出したリアフェンダー、しかも右側のフェンダーの出っ張り感が掴みにくく、右車線に車線変更するのにすごく気を遣います。道路の幅がこれくらいだから、感覚の掴みやすい左側を基準にしてこれくらいのはずだ…というライン取りで一般道を恐る恐る抜けてゆきます。

Audi R8 5.2 FSI quattro

もちろんスーパーカーですから、市街地での「トヨタ・クラウン」のような乗り心地は期待できないのですが、それでもドイツ車としては普通の硬さで、末っ子の「A3」にも通じるテイストもあり、なんか嬉しくなりました。

視界は左右および後方は全く問題なし、しかし前方上方が狭く、前屈みしないと信号が見えにくいのは困りものでした。意外なフィーリングだったのがミッション。このRトロニックというATは、低速域で意外なほど変速ショック、加速の途切れがあります。525psを受け止められるATというのは、低速域ではどうしてもこうなってしまうのかも知れません。

Audi R8 5.2 FSI quattro
こんなところにもR8ロゴが

10分ほどで最寄りの高速道に到着。その頃には結構慣れて、運転を楽しめるようになりました(それでも右車線変更は自分的に不可(笑))。助手席のセールス氏が「踏んでみてください」というので、そのまま踏むと「ぬわわkm/h」に一瞬で到達してしまうので、パドルシフトで6→3速に落とし、5000rpm以上の世界を堪能すると、駐車場で聞いた「ズドド」音がほとんど聞こえません。リアエンジンなので音が全部後ろに流れてしまうんですかね? V10といえどもFSIエンジンなのでシルキーさはないのですが、リニアな加速感で踏めば踏むだけどこまでも伸びてゆく感じです。

極太のタイヤを履いている割にはロードノイズも少ないし、市街地では固く感じられた足回りも高速域ではしなやかに感じられます。風切り音は、日本の法定速度の範囲内ではほとんど聞こえません。まぁこういうボディ形状ですから、風切り音は少ないでしょうね。

Audi R8 5.2 FSI quattro

エンジンの世の流れはダウンサイジング、特にVW/Audiグループでは小排気量直噴ターボが主流になりつつありますが、ある意味アナログ的な趣を持つ5.2L V10は一つの時代の頂点と言えるのでしょうね。

日本の法定速度ではその能力の2割くらいしか使えていないんじゃないかと思われますが、「サーキットへの行き帰りも乗っていけるレーシングカー」と考えれば納得。公道でも決してスパルタンというわけではないのがイマドキのスーパーカーで、高速域でのリラックス感には感銘を受けました。

ちなみにこの手のクルマにとっては下世話な話かも知れませんが(笑)、オンボードコンピュータによる燃費は市街地で約5km/L、高速道で約12km/Lでした。高速燃費が意外といいですね。

ホンダS2000に乗ったときも「これは道楽なクルマだなぁ」と思いましたが、このR8にも同じ感想を抱きました。2シーターで荷物も全然積めない(座席の後ろに少々と、フロントボンネット内に小さめのスーツケースが入るくらい)ので実用性は皆無ですが、セカンドカーとしては最高の贅沢ですね。

Audi R8 5.2 FSI quattro

今この記事を書きつつ思い返すと、かなり中毒性があることに気がつきました。よほど成功した人じゃないと買えない価格ですが、逆に言えば成功の証として売れるんでしょうねぇ。ただ、2,236万円も出すならフェラーリやらランボルギーニやら選択肢も色々あるので、その中で選んでもらうのは大変なことだとは思いますが。

「Audi R8 5.2 FSI quattro 試乗」への5件のフィードバック

  1. おぉ、V10モデルとは羨ましい、お買い上げおめでとうございます。あれ、違うか…w

    恐らく、馬や牛にはない「普通さ」を求める層ってのがあるんでしょうね。スーパーカーにしては刺激が薄いという評価を雑誌やWEBで目にしますが、日常普通に乗れるスーパーカーってのもアリでしょう。

    個人的には恐らくカーボン製であろうサイドブレードがちょっとアクが強くてごめんなさいって感じなんですが、デザイン面だけではなく軽量化目的もあるんでしょうね。

    0~100km3.9秒最高速度316kmの車を日本で走らせるのは恐ろしく贅沢だとは思うのですが、会社の近所でしばしば見かけるんですよねぇこの車。(溜息

  2. お買い上げは勿論Spyderの方ですよねっ、ねっ。
    実際のところR8の2千万は破格値だと思うのですよ…LFAが3750万、SLS AMG が2480万ですから。

    クワトロならスキーにも行けますね!

  3. >>みみずくさん

    個人的にはスーツが似合うのは牛や馬よりこちらだと思いますね。
    運転フィールは驚くほどあっけないので…

    >>SAIKAさん

    どうせなら、すーぱーかーいものレビューサイトに転身したいです。

    >>しょういちさん

    運転席に座ってしまったので、走行シーンが撮れませんでした…(笑

    >>yonhongiさん

    スキー行けませんって
    なぜならば、車高が低くて、スキー場の入り口が乗り越えられないからです(笑
    スポイラーがソリみたいなもの…?

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