結局脚の下のフェルトは役に立たなかったのでは?という指摘はナシの方向で

ここに引っ越して、もうすぐ6年になります。越してきてからずっと気になっていたのですが、冷蔵庫の扉が勝手に閉まりません。普通勝手に閉まらないんじゃないの?と思うかも知れませんが、大抵の冷蔵庫は前側に伸縮可能な脚が付いていて、ごく僅かに上を向かせた状態で設置すると、ドアを開けっ放しにしていても勝手に閉まるようにできます。

もちろん、傾きを付けすぎるとそれはそれで使いにくいですし、90度以上開けた場合に反対側に開きに行ってしまうなど弊害もありますので、仰角はほどほどにする必要があります。

ここへ越してきたときには「アート引越センター」の「おまかせパック」を使ったのですが、確かに作業員の質は良かったのですが、こういった「冷蔵庫を少し上向きに設置する」ところまではケアしてくれませんでした。(そりゃそうですね。電気店の配達員は考慮してくれる場合が多いように思います。)

閉め忘れても勝手に閉まらない冷蔵庫って不便だよなぁ…と思いつつ6年、実際、そろそろ手狭だし会社の賃料補助も打ち切られるので、別の物件に引っ越す頃かな…と思いつつも、先立つものがなさ過ぎて、動けません。もうしばらくここにはお世話になるのだろうから、一発奮起して冷蔵庫の前足を伸ばす作業に着手してみました。

ウチの冷蔵庫は三菱製ですが、三菱製に限らず大抵の冷蔵庫は、

後脚=キャスターのみ
前脚=キャスター+伸縮可能な固定足

という作りになっています(小型冷蔵庫を除く)。伸縮可能な固定脚は軸がネジになっていて、回転させることで伸縮する仕組みになっています。試しに固定脚を回してみると、案の定、縮む方向には簡単に回ってしまいました。つまり、この冷蔵庫の加重は固定脚にはほとんどかかっておらず、キャスターだけで支えられていることになります。

固定脚を伸ばすに当たって、まずは床の掃除が必要です。回転させながら荷重をかけつつ伸ばすので、床との間にゴミがあると、床のキズ付けの原因になります。固定足を目一杯縮めたら、床の固定足が踏ん張るあたりを雑巾できれいに拭き取ります。

次に固定足の裏側に薄い両面テープ付きのフェルトを貼ります。これも傷つけ防止のためと、荷重がかかった状態でも脚を回りやすくするためです。脚と同じ直径に丸くくりぬいた市販の「傷つき防止フェルト」を貼り付けます。先日購入したデジタルノギスが大活躍です。

さて、いよいよ汗をかく作業です。本当は冷蔵庫を数十センチ引き出して、少し後ろに傾けながら脚を回してゆけば簡単なのですが、後ろ脚もキャスターなので、後ろに傾けた状態で保持するのが大変困難です。そもそもこの作業中、私が一人で留守番している間に行ったので、2人作業は出来ません。なぜ一人でやったのかは問わないでください。やりたいときがやるときです。

脚を回しなら伸ばしてゆくと、案の定、冷蔵庫の荷重がかかったあたりから堅くて回らなくなりました。おそらく前脚だけで50kg以上の荷重がかかっているのですから当然です。ペンチとかプライヤめいたもので挟みながら回しても作業が遅々として進まず、埒があきません。

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最終手段として、丈夫で薄そうな工具の先端に余ったフェルトを貼り付け、冷蔵庫の下に先端を潜り込ませ、テコの原理で冷蔵庫をエイッと片手で持ち上げた状態で、もう片方の手で脚を回しました。工具にフェルトを貼ったのは、少しでも床のキズ付きを軽減するためです。もっとも、すでに子供たちによって床はキズだらけなので、ここを少しばかり養生したところで敷金の戻りに影響があるとは思えませんが…。

乾かない洗濯物を干すのに暖房をかけていたこともあって、滴り落ちるほどの汗をかきつつ、何とかやや上向きに設置することに成功。扉を開いた状態から手を離しても、勝手にパタンと閉まります。省エネです。素晴らしい。

余談ですが、我が家の冷蔵庫は片開きなので関係ありませんが、観音開き式の冷蔵庫で左右のドアの高さが中央部で僅かに異なる場合、この前側の脚の左右どちらかのみを伸ばすことで、筐体の歪みを補正し、ドアの高さを揃えることが出来ます。

実際に試す場合には指などを挟まないよう、くれぐれもケガに注意してください。軍手必須です。


MacProかと思ったぜ…

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