LogitecのWeb販売限定RAID、LHR-4BREFU3を試す(2)

LogitecのWeb販売限定RAID、LHR-4BREFU3を試す(1)の続き。

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RAIDといえば「高速で安全」という印象だが、実際の速度はどの程度のものだろうか。RAIDモードごとの特徴はメーカーサイトに詳しいので、ここでは割愛する。

測定はiMac (Core i7) Late 2009モデルの、FireWire 800端子を用いた。
ソフトはDisk Speed Test 2.1を使用している:

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Disk Speed Test 2.1

以下、結果のグラフである:

LHR-4BREFU3_Graph

(クリックで拡大)

参考としてG-TECHのシングルドライブのFireWire 800ハードディスクの速度も併せて掲載した。(グラフ一番下)

結果を見て解ることは、ハードウエアRAIDと言っても、それなりにオーバーヘッドは大きいな、ということである。速度はやはり純粋なシングルドライブ機には敵わない。
インターフェース速度を飽和させるようなカリカリの高速チューンRAIDというわけではなく、あくまで求めやすい価格で、そこそこのパフォーマンス、そして高い安全性のバランスを取った製品という位置づけのように感じた。

次にリビルドを試す。

RAIDの華と言えばリビルド!という訳ではないが、不意のHDD故障にも余裕が持てるのがRAIDのいいところである。実際にRAID 10モードで運用中のHDD×4台のうち1台を外し、その状態で残った3台に対し意図的にファイル書き込みを行い、擬似的なHDD破損状態を作ってみた。

LHR-4BREFU3-12

外した1台を装着し起動してみると、少し間を置いたのち、「ERROR」「REBUILD」ランプが点灯し自動的にリビルドが始まる。書き込んだファイルは10GBくらいのはずだが、数十分待っても終わらなかったので、書き込まれているデータ容量に関わらず説明書通り10~15時間(各1TBドライブの場合)かかるように見える。

ただ、リビルド中はPC/Macの電源を落としても連動パワーオフはかからず、また、パフォーマンスは落ちるもののデータの読み書き自体も問題なくできる。かなり高度な仕組みだと思うが、うまくこなしているようだ。

最後に、本製品を試用してみての所感を。

eSATA/USB3.0/FW800のトリプルポート対応のHDDケースだと1万円前後してしまうので、ハードウエアRAID機能が付いたHDDが4台収納可能なケースとしても本製品の19,800円という価格(2012年3月現在)はお買い得感はある。外付けのHDDを4台買うより、インターフェースも電源コンセントも1つに纏められるというメリットもある。

もしRAID機能とFW800(1394b)が不要ならば、より安価なLHR-4BNEU3という製品もあり、こちらは12,800円(2012年3月現在)とほとんどシングルタイプのケースに近い価格。クラウドストレージやSSDが個人レベルで数テラバイト使えるようになるまではまだまだ時間がかかりそうなので、いまはHDDを1台しか使うあてがなくても、将来用として3つのベイを余らせておいても良いだろう。

もうSSDの時代が見えているとは言え、テラバイト級のデータを保管するという用途においてはHDDの有意性は未だ揺るいでいない。テレビ録画で使われる巨大なTSファイル、デジカメのRAWデータ、保管しなければならないデータは日々減ることを知らない。そしてより深く生活に関わってくることで、データ消失した場合のダメージは増大する一方だ。

物理的な遠隔地にバックアップを取るクラウドサービスがいくつかあるが、通信手段含め個人がテラバイト級のデータを現実的な価格と速度で保管できるまでには至っていない。結局、大容量のデータはユーザーの手元で何とかするしかないのだ。

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