SIGMA DP2xレビュー(2):操作感を見てみる

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筐体がコンデジっぽいのでつい忘れてしまうが、本機はSONY NEXシリーズやFuji Finepix X100と同じく「APS-Cサイズセンサー搭載機」である。実際、オプションのレンズフードHA-21を装着した際のボリューム感は、コンデジではなくNEXに近い。

ホールド感は見た目の四角さとは裏腹に悪くない。適度に厚みがあることと、親指の当たる位置にある凸模様が効いている。レンズフードHA-21を装備すれば小型一眼レフのような安定した構え方も可能だ。

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本機にはコンデジでは当たり前となった「自動レンズカバー」が装備されていない。私はメインカメラのEOS 5D Mark IIでも「フードを付けてレンズキャップをしない」運用をすることが多く、それで困ったことはないので、本機でも同じ運用をしている。自動開閉レンズキャップも買ってはみたが、フードで間に合ってしまう印象だ。ただフードを付けっぱなしとだとかなり体積を食うので、コンパクトさ優先であれば自動開閉レンズキャップだろう。

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操作系はQS(クイックセット)ボタンで呼び出されるQS画面で撮影中に必要なおおよそのところは設定できる。QS画面は2画面あるが、それが脳裏に焼き付く頃には本機が指先の一部になっているだろう。

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過去モデルの液晶は青かぶりしていたように記憶しているが、本機では自然な発色に改善されている。液晶の画素数が足りない印象を受けるが、それはプレビュー時のみであり、再生画像は23万画素という液晶の画素数なりに普通に見える。

DPシリーズは歴代、バッテリーが長持ちしないという評判を耳にするが、「省電力モード」をONにすることで軽く一日程度は使える印象だ。省電力モードからはシャッターボタン半押しで復帰するのだが、一見電源が切れているように見えるので、電源をONしようとして電源ボタンを押下し、逆に電源が切れてしまい不便に感じることがあった。ここのロジックは逆(省電力モード中の電源ボタンはシャッター半押しと同じ動作にする)の方が使いやすかっただろう。

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AF速度はまったく不満がないが、精度にはまだ向上の余地があるように感じる。そのためか、マニュアルフォーカスダイヤルが右手親指が当たる一等地に配置されている。AFポイントは撮影画面から「↓」ボタンを押下することで9点から選ぶことができる。

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AEロックボタンが独立して配置されているのもデジイチではよく見るがコンデジとしては珍しい。こういったところを見ると、本機はコンパクト機にAPS-Cセンサーを押し込めたものではなく、APS-Cのデジイチを縮小したものという印象が強くなる。付属のストラップがハンドストラップではなくネックストラップであるという点からも同じだ。

バッテリーは辺の一方が丸くなっており挿入の向きが解りやすい一方で、その隣にあるSDカードスロットは縁に寄りすぎていて爪先を使わなければ出し入れしにくい。

シャッターのタイムラグは少ない方だと思う。一方で、連写モードにすると何枚連射したかは撮影中は解らない。連射しているという感覚もないので、時々何枚も同じ写真が撮れてるなぁ…と思ったら連写モードになっていた、ということもあった。

つづく。
次回はFoveonセンサーだけではない、高画質が生まれる理由について。
…というのを書きたいのだが、目処は立っていない。


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